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ベテランの知識やスキルを若手に伝える“技術”とは?
2020.03.18

デジタライゼーションの未来形第7回

ベテランの知識やスキルを若手に伝える“技術”とは?

著者 Bizコンパス編集部

 毎日の仕事の中で、社員一人ひとりが得る知識やスキルは、企業の貴重な財産となります。そのベテランの持つ知識やスキルを、若手社員と共有していくことで、日々の仕事を円滑かつ正確に進めていくことができます。

 とはいえ実際には、うまく共有されないケースもあるでしょう。何十年も勤務したベテランの従業員の知識やスキルは、入社したての新入社員がマニュアルを読むだけで簡単に身につくというものではありません。多忙で時間がない場合には、教育が不十分な状態で、若手に現場を任せることになり、仕事が思うように進まないケースもあるかもしれません。

 今回紹介する日新電機株式会社でも、業務経験の浅い従業員と知識やスキルがうまく共有できない問題を抱えていました。しかし、クラウドを活用したあるテクノロジーを用いることで、ベテランから若手へ、スムーズに知識やスキルが共有できるようになったといいます。

【日新電機株式会社について】

 電力エネルギー関連の設備を中心に、社会・産業基盤を支える製品・サービスを提供する電気機器メーカー。創業100年を超える歴史の中で培ってきた高電圧技術・真空技術・監視制御技術を駆使し、設備工事の現場管理、技術指導、点検業務、技術提案などを行う。電力会社だけでなく、官公庁が管轄する各種プラントや上下水道施設、民間企業の各種工場にも製品・サービスを提供している。

人員を確保したところで、技術を伝えないと意味がない

 日新電機の電力機器工事部では、全国の電力関連の設備工事において、現場監督業を行っています。近年は工事件数が増加していることもあり、現場に立つ技術者を増員すべく、新卒や中途採用、さらには社内異動などで、人員の確保を押し進めています。

 人員が確保できた後は、従業員に対し、業務に必要なスキルを共有する必要があります。新たに配属された従業員の中には、電気工事に関する知識や資格を持っている人もいますが、現場に立つ際には、自社製品の知識や特有の技術など、より詳しいノウハウも求められます。一方で、たとえ自社製品に関する深い知見を持っていたとしても、現場での経験が不足していれば、作業を円滑に進められなくなります。

 同社では従業員のスキルアップのために、自社内で教育プログラムを策定しています。しかし、日新電機のお客様サービス事業本部 工事事業部 電力機器工事部 部長 稲田 久和氏によると、時間的な制約があり、スキルを十分に共有できないケースが増えてきたといいます。

「本来はじっくり教育すべきですが、仕事は待ってくれません。場合によっては、8割程度の仕事を覚えた状態で現場に立ってもらうこともあります。もっとスムーズにスキルを共有する方法がないか、課題を抱いていました」

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