このセキュアドPCは、NTT Comが社内のクライアントPC環境を再整備した際に蓄積したノウハウを生かし、ソリューションとして仕立て上げたものとなります。
大垣氏によると、NTT Comでは、セキュアドPCを使用する前まで、従業員用の端末にシンクライアント(VDI)を使用していたといいます。
「端末にデータを残さないシンクライアントは、コストが高い上、音声通話を通すことができないため、コンタクトセンターで使用する場合、別途スマートフォンや携帯電話を使って通話を行う必要があります。加えて、操作遅延も大きく、コンタクトセンター業務では効率が低下する恐れがあります」(大垣氏)
セキュアドPCは、シンクライアントとは異なり、本体内にデータを残す“ファットクライアント”です。シンクライアントのような使用の制約はなく、通常のPCと同様に、音声通話が可能となります。
NTT Comでは、このセキュアドPCを軸に、クラウド型コンタクトセンターである「Amazon Connect」や「Genesys Cloud」、クラウド型の顧客情報管理システムである「Salesforce Service Cloud」を組み合わせた、コンタクトセンター向けリモートワークソリューションを提供しています。SaaSだけを利用したい企業向けの「完全クラウド化」や、リモート環境から社内システムに接続できる「社内接続あり」、セキュアドPCの全機能を提供する「フル導入」など、企業の環境に合わせたメニューも用意されています。
「NTT Comのソリューションであれば、コストの削減と、高いセキュリティの担保、利便性の向上を達成することが可能です。オペレーター視点でも、普段から使い慣れている端末で業務を行うことで、快適に仕事ができるようになると思います」(大垣氏)
“セキュリティが怖いから、テレワークはできない”は、セキュアドPCの登場によって、もはや通用しなくなったといえるかもしれません。オペレーターが働きやすく、管理者にも安全な “在宅コンタクトセンター”を構築してみてはいかがでしょうか。