9月にベータ版でリリースされた「AIリーガルコモン」では、COTOHA Chat & FAQで提供されているUIの一つである「検索ボックス」を利用して最適なFAQコンテンツを表示します。サービス提供開始時点で人事・労務系で約1000件のFAQを準備しています。FAQの範囲を超えた質問に対しては、弁護士によるメールや電話での対応や、面談による個別相談ができるようにカスタマイズ。相談の深さに合わせて、最後までフォローできるサービスになっています。
AIリーガルコモンの身近な活用法として岩瀬氏は「たとえば、議事録や社員名簿などを作る際には法律で決められた書式があります。AIリーガルコモンに問い合わせをして、ひと手間かけて書式を法律に合致させるだけで、何かトラブルが起きた際に格段に対応がしやすくなるのでおすすめです」
「AIリーガルコモン」利用イメージ

利用料金は、月額基本料4,000円(税別)からの設定となっています。月額数万円であることが多い一般的な弁護士の顧問料と比べるとリーズナブル。背景には、コストなどの理由でこれまで顧問弁護士が不在だった事業者に広く活用してもらう狙いがあります。
「2019年の12月まで月額基本料無料で利用できます。この機会に法律のことまで手が回らない、本業に集中したい中小企業やスタートアップ企業の方々に使っていただきたいと考えています」(阿部氏)
今後は、弁護士の対応領域を拡大することに加え、司法書士、社会保険労務士、行政書士といった他士業の業務範囲までサービスを拡大。さらに、海外へ事業を展開する企業に向けた多言語対応も視野に入れていると岩崎氏は語ります。
「1つの窓口で、あらゆる法律に関する相談が多言語でできるワンストップサービス化を目指しています。データベースさえ作ってしまえば、同じプラットフォームで多士業、多言語の対応ができるCOTOHA Chat & FAQの持つアドバンテージが、今後もキーになると考えています」
難しい法律の質問を24時間相談できて、易しく答えてくれる。“AI顧問弁護士”があらゆる企業で活躍する日が、近い将来訪れるかもしれません。
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