大規模なWebサイトのCMSとして数多くの実績を持ち、昨今ではスマートフォンアプリやデジタルサイネージも含めた顧客一人ひとりへ最適なデジタル体験を提供するプラットフォームとして注目されているのが、「Acquia」です。
Acquiaでは、オープンソースで開発が進められている「Drupal」と呼ばれるCMSをベースに、グローバルレベルのWebサイトの構築・運用からコンテンツ管理、Webマーケティングまで対応できるクラウドサービスを提供しています。このサービスの特徴や具体的な導入事例について、アクイアジャパン合同会社の上田善行氏に語っていただきました。
企業がWebサイトの運営で陥る“罠”
CMS(Contents Management System)はテキストや画像、動画などで構成されたコンテンツを管理するためのシステムであり、主にWebサイトを運用するための仕組みとして利用されています。このCMSの考え方が広まったのは2000年代初頭ですが、それから10数年が経ち、運用面での課題が表面化しつつあると語るのは、アクイアジャパン合同会社の上田善行氏です。
「グローバル企業の場合、拠点ごとにCMSを導入するなどの理由から、企業内で複数のCMSが利用されているケースが珍しくありません。そうするとコンテンツを拠点ごとに管理する必要があり、Webサイトの運用が煩雑になるなどの課題が生じるでしょう」
このように、拠点ごとにバラバラにWebサイトを運用すると、セキュリティ面でのリスクが高まる可能性が出てきます。Webサイトはインターネット上で公開されているため、1つでも外部から侵入される“穴”が空いていれば、そこを突破口にサイバー攻撃が行われる危険性もあります。
そのためWebサイトのセキュリティは万全を期すことが求められますが、拠点ごとに個別に運用されているような状況では、セキュリティ対策の負担が増大することになります。また、設定ミスや対策の不備によってサイバー攻撃を受ける可能性も高まるでしょう。
このような課題に取り組む上で、Acquiaが提供するクラウドサービスは有効なソリューションとなり得ます。それでは、Acquiaがもたらすベネフィットを具体的に見ていきましょう。