世界192カ国でサービスを提供するタレントマネジメント システムのリーダー企業。社員が自ら学び成長する組織づくりを支援するソリューションについて小谷氏に伺った。

 

日本企業の社員への教育投資金額は、世界最低レベル

―― 御社の事業概要や実績を教えてください

 CEOで創業者のアダム・ミラーが、「学びで世界を変えたい」というビジョンのもと、1999年に米国で会社を設立しました。当初はEラーニングからスタートしましたが、今では人材のライフサイクル全体をマネージする総合タレントマネジメントを提供しています。現在グローバルの導入実績は約3,400社、ユーザー数約3,800万人、192カ国43言語でサービスを提供しています。

―― ヒューマンキャピタルマネジメントとタレントマネジメントは、どこが違うのですか

 どちらも社員を経営資源と捉えているのは同じです。しかし、ヒューマンキャピタルマネジメント(HCM)は、社員の勤怠管理、役職と報酬額のような給与管理の人事・労務データをベースとする人事情報管理で、現在の状況を把握することに焦点が当たっています。

 一方、タレントマネジメントは、この社員が将来活躍するために何が必要かを可視化し、その成長をサポートする仕組みで、未来に焦点を当てているところが最大の違いです。HCMをもっと広義な人的資本管理と捉える場合もありますが、HCMとタレントマネジメントはバッティングすることはなく、連携させることで価値が高まるソリューションといえます。

―― 日本企業が抱える人材の課題を、どのように捉えていますか

 日本は国内マーケットが大きく、日本人だけでビジネスを完結できる時代が長く続きました。しかし、今は海外売上比率が半分以上、中には7割を超える企業が増え、国内でビジネスを完結できる時代ではなくなってきました。それにも関わらず、今も日本人中心の組織になっていることは、大きな課題だと思います。

 もうひとつの課題は、社員に対する学習投資の少なさです。人材サービス会社Randstadが各国企業の社員に対する学習機会への投資額を調査した結果によると、日本は最下位の33位でした。日本人は勤勉なイメージがありますが、実は企業による教育投資は非常に少なく、多くの人が自費で学んでいるというのが実態です。

 企業が教育に投資しないにもかかわらず、社員が辞めなかったのは、定年まで会社にいることが美徳とされてきたからです。しかし、今や日本企業でも若い世代の約50%は入社後3年以内に辞めており、教育機会を与えてくれない、きちんと評価してくれない、新しいチャレンジをさせてくれない企業から、どんどん優秀な人材が去っています。

―― 御社のソリューションは、その課題をどうカバーするのですか

 大事なことは、… 続きを読む

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小谷 敦子(こたに あつこ)
2017年コーナーストーンオンデマンド株式会社のマーケティングディレクターに就任。セールスフォースドットコム、シトリックスシステムズなど急成長した外資系IT企業でマーケティング分野での20年に渡る経験がある。早いスピードで常に変化する黎明期の市場の需要の創出とブランドの確立を担うため、PR、 デジタルマーケティング、リーダーシッププログラムなど包括的なマーケティングで新しい市場を支えてきた。

コーナーストーン オンデマンド ジャパンについて
■ 事業内容クラウドベースのラーニング及びタレントマネジメントソフトウェアの提供 他
■ 設立年月2013年7月
■ 本社所在地東京都千代田区丸の内1-6-5 丸の内北口ビルディング9階
■ 資本金1,000万円
■ 業種情報通信
■ ホームページ

https://www.cornerstoneondemand.jp/

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