「乃木坂46」のCMで話題沸騰の国産BTO(Build To Order)PCメーカー マウスコンピューター。同社が注力する法人向けパソコンのマーケティング戦略を金子氏に伺った。

 

過去最高の売上高・利益、躍進する国産BTOパソコンのトップランナー

―― 2016年1月にブランドを「mouse」へ変更した理由を教えてください

 以前の「mouse computer」から「mouse」に変更することで短くなり、覚えやすく、親しみやすくなるのではという考えからです。また、以前から法人や販売店のお客さまから「mouse」と呼ばれていたので、その愛称を取り入れ「mouse」へ変更しました。

―― 国内大手PCメーカーが軒並み苦戦・撤退する中、国産ブランドで勝負し、直近の業績では過去最高の売上高・利益を計上していますが、その強さの源は何ですか

「期待を超えるコンピューター。」というキャッチフレーズのもと、お客さまの期待を超えることを目指しています。お客さまにご満足いただくため、トップの小松を中心に議論を重ね、国内生産で高品質な製品を、スピーディにお届けすることを「飯山TRUST」として打ち出しています。さらに、BTOの納期を3~4営業日に短縮し、より早くお客さまのお手元にお届けすることや、24時間365日、コールセンターの受付を行い、修理に関しては原則96時間以内にお客さまへ返却するなど、サポート面でもさまざまな施策に取り組んでいます。

 また、これらの施策を通じて、テクノロジークオリティー、ファクトリークオリティー、サービスクオリティー、リペアクオリティー、セールスクオリティーという5つの品質を全社的に重視しています。

 テクノロジークオリティーとは、一人一人のニーズに最適なパソコンをBTOで実現すること、ファクトリークオリティーは高品質な製品を国内で熟練した人の手でつくりあげること、サービスクオリティーはお客さまの質問に24時間365日サポートを行うこと、リペアクオリティーは万が一の故障の際も迅速に対応すること、セールスクオリティーはお客さまのニーズをくみ取り、最適な商品をご提案することです。

 これらを具現化するための地道な積み重ねが認められ、売上げ増につながっているのだと思います。

 

「MousePro」を立ち上げ、法人市場を開拓

―― コンシューマ向けBTOでは知名度がありますが、法人向けのイメージは強くはありませんでした

 それまでも法人のお客さまへの販売は行っていましたが2010年頃、Windows XPのラストバイ需要があり、法人のお客さまからのオーダーが急増しました。

 しかし、当時のマウス製品は法人のお客さまにとってはプロダクトライフサイクルが短く、法人のお客さまが求めるオンサイトサポートや長期保証の対応幅が限られてしまうので、法人需要に最適な製品、プロダクト、品質、サポートを行うために2011年2月にあらためて法人向けブランド「MousePro」を立ち上げました。

―― コンシューマ向けとの違いを教えてください

 プロダクト的には、流行りものとか最先端の技術へのキャッチアップより、市場で評価された安定した品質の技術を採用することや、そのような設計ゆえに長期保証ができるところです。

―― 法人向けモデルをリリースした際の反応はいかがでしたか

 予想通り、すぐに飛びついてくださるお客さまは少なかったです。初年度は法人向けに販売したPCの中で「MousePro」は20%にも満たなかったと思います。ただ、… 続きを読む

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1981年、埼玉県出身。2005年、(株)MCJに入社。2006年、(株)MCJより(株)マウスコンピューターが分社化、同社マーケティング統括部プロダクトマーケティング部に所属。2012年、法人営業統括部コーポレート営業部部長に就任、以降現職

株式会社マウスコンピューターについて
■ 事業内容パーソナルコンピュータ及び周辺機器の開発、製造、販売とそれに付随する一切の事業
■ 設立年月2006年10月2日(株式会社MCJから新設分割し、設立)
■ 本社所在地東京都中央区日本橋2-7-1 東京日本橋タワー26階
■ 資本金1億円
■ 従業員数322名 (正社員のみ、2017年6月末)
■ 業種製造
■ ホームページ

https://www.mouse-jp.co.jp/

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