高音質のハイレゾイヤホンなどデジタル音響製品で人気のラディウス。高度な技術で市場をリードする独自の製品戦略をプロダクツ・マーケティング部の浅野巧美氏に伺った。

 

ハイレゾ音源を最大限に引き出す製品群

―― radiusは米国のブランドだと思っていました

 そもそもradius Inc.は、1986年に米国アップルコンピュータ社の主要幹部だったメンバーが設立した会社です。当初Macintosh用のグラフィックボードやモニターなどで人気を博し、1991年には日本法人が設立されました。その後、1996年に現代表の香田が事業を買収してradius Inc.の資本を離れ、日本に本社を置く完全な独立会社となりました。

 日本ではiPod発売当初からオーディオアクセサリーの開発に取り組み、現在はデジタルオーディオ関連のハードウェアとアプリケーション、スマホ関連のアクセサリーなどを開発・販売しています。

―― 現在、注力している製品を教えてください

 ハイレゾ関連のハードウェアおよびアプリケーションです。今までハイレゾを聴くには、PCや専用プレイヤーが必要でしたが、我々が開発した「NePLAYER」を使えば、iPhoneでハイレゾを再生できます。「NePLAYER」は、「App Store」ミュージックアプリで初登場1位を記録して以降、常に上位にランキングされているヒットアプリです。

―― どのような特徴があるのですか

 耳だけではなく、視覚的にハイレゾ音源を楽しめることが、他にはない特徴です。デジタルの音源ファイルを、人間の耳で聴ける音楽(アナログデータ)に変えるには、DAC(デジタルアナログコンバーター)という装置を介さなければなりません。このDACの性能いかんで、ハイレゾ音源のポテンシャルを最大限に引き出すこともできますし、逆に音質を低下させてしまうこともあります。

 たとえば、元となるハイレゾ音源のサンプリングレートが96kHzだったとき、DACで変換後の出力が48kHzだとすれば、半分しか音を再生できていないことになります。「NePLAYER」には、元の音源と返還後の音のサンプリングレートを、グラフィカルに表現する「ハイレゾビジュアライザ―」という機能が搭載されています。この表示を見ることで、ユーザーは、出力されている音の情報を視覚的に確認することができるのです。

―― ハイレゾを楽しむには、DACの性能が重要なのですね

 その通りです。我々は、iPhoneでハイレゾ音源を最大限に楽しめるようLightningコネクタに直接挿して使えるハイレゾ対応小型DACアンプ「AL-LCH81K」を提供しています。このDACアンプを使えば、本来の音源が44.1kHzでも、アップコンバートして192kHzで再生することも可能です。ハイレゾのより良い音で再生されているかは、「ハイレゾビジュアライザ―」で確認できます。なお、この「ハイレゾビジュアライザ―」は、弊社が国際特許を取得している独自技術です。

―― 当然イヤホンもハイレゾ専用製品があるわけですよね

 通常のイヤホンは、ハイレゾの高音域がカットされてしまいますが、「ハイレゾイヤホン」は、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

浅野 巧美(あさの たくみ)
1969年、茨城出身。2000年3月に入社し、テクニカル・セールス部配属。プロダクトの開発、サポート、営業、物流など商品開発全体をディレクション。2012年にプロダクツ・マーケティング部 部長に就任、以降現職。
◎情報収集方法
まず、ネットや実際の店舗で情報を収集、深い情報は人と会って情報交換
◎スキルアップ
どんな意見もフラットに受け止めてから動く

ラディウス株式会社について
■ 事業内容・オーディオ機器・オーディオアクセサリー関連機器開発/販売・携帯電話・スマートフォン用関連機器開発/販売・記録用Blu-ray ディスク・記録用DVD メディア開発/販売・コンピューター周辺機器・ビデオ編集機器及び周辺機器の研究及び開発、販売
■ 設立年月1996年3月25日
■ 本社所在地中央区銀座5丁目15番8号時事通信ビル11F
■ 資本金9,000万円
■ 業種製造業
■ ホームページ

http://www.radius.co.jp/

関連キーワード

マーケティングの「今」 バックナンバー

合わせて読む