2016.11.10 Thu

自動化とサービス化で車はプラットフォームになる

株式会社IDOM 執行役員 新規事業開発室 室長 北島 昇 氏

 月額定額でクルマ乗り換え放題の新サービス「NOREL」をローンチし、シェアリングエコノミーに切り込むIDOM(旧社名ガリバーインターナショナル)のマーケティング戦略とは。

 

新たなステージへ「挑む」を社名で表現

―― ガリバーという認知度の高い社名をあえて変更した理由を教えてください

 結論から言えば、危機感があったということです。今、自動車業界は自動化とサービス化の流れが押し寄せ、そこにIT領域のプラットフォーマーさんがどんどん参入しています。10年前、自動車業界にこれほど激動の時代が来ると誰が予想したでしょうか。

 我々自身、クルマの買い取りビジネスに一石を投じた変革者なので、現在のように環境が変化する時期には第三のプレイヤーが突然現れてルールを変えてしまう可能性が高いと認識しています。その強い危機感から、社名も変えて次のステージへ進もうと考えたというのが、1つ目の理由です。

 2つ目の理由は、次のステージを目指すにあたり、変えるべきものと変えてはならないものを、社内外に明確に示したかったということです。今、当社は新たな事業部を次々立ち上げ、M&Aも積極的に仕掛けています。外部から多くの血を受け入れることで社内の多様性が増す中、変わらず持ち続けてきたのは挑戦するマインドです。

 社内では、以前から「今回の取り組みの挑戦は何?」という言葉が常に飛び交い、既存の考えにとらわれない挑戦をする文化が根付いています。多様性が増えても、そのDNAは大事にしていきたい、その思いを社内外に示すために「IDOM」という社名にしました。

―― 自動車業界の変化とは、具体的にどのようなものですか

 人口減少という社会背景に加えて、クルマの性能が向上したことで、保有期間が新車で約8年、中古車で4、5年と延びる傾向にあります。保有期間が延びれば、売買のトランザクションは減りますから、我々としては売買以外のビジネスに取り組まなければ生き残れません。次を見据えたとき、キーとなるのが「所有から利用へ」というシェアリングエコノミーの流れです。我々は、今その市場にエントリーするトライをはじめたところです。

―― それが月額定額でクルマ乗り換え放題の「NOREL」ですね

 所有から利用という文脈で今注目されているのは、カーシェアリングやCtoC、「Uber」など必要なときにスポットで利用するサービスですが、我々はそことは異なるターゲットを設定しました。それは、現在車を所有している、あるいは所有したいという方々です。

 スポット利用の方が経済性も高くシェアリングエコノミーにフィットすることは承知の上で、あえて所有したい、所有しなければならない方々のために開発したサービスが「NOREL」です。

 

自動車に乗るためのプロセスを無重力化

―― スポットで乗る人と所有する人のマインドにはどのような違いがあるのでしょう

 マインド以前の問題として、… 続きを読む

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北島 昇(きたじま のぼる)
2007年ガリバーインターナショナル入社。経営企画、マーケティング改革、店舗フォーマット開発、事業投資などの幅広い業務に従事。現在、執行役員/新規事業開発室室長として、コネクティッドカー事業、C2C事業、アクセラレータープログラムの運営、サブスクリプション事業の責任者を務めている
◎情報収集方法
自分のところに情報が集まるよう仕向ける
◎スキルアップ
良い動きをしているライバルと会って話す

株式会社IDOMについて
■ 事業内容自動車の買取事業、自動車の販売事業、その他自動車流通に関わる事業
■ 設立年月1994年10月25日
■ 本社所在地東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング25階
■ 資本金41億5,700万円(2016年2月29日時点)
■ 従業員数(連結)3,519名(2016年2月29日現在)
■ 業種卸売業
■ ホームページ

http://221616.com/idom/

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