2016.10.27 Thu

年1回のご当地メニューづくりが“輝く人”を育む

株式会社モスフードサービス 常務取締役執行役員 総合企画室 ブランド戦略室管掌 都築 好美 氏

 厳選素材のハンバーガーや日本独自のライスバーガー、テリヤキバーガーなどのメニューを開発し、アジアでも人気のモスバーガー。同社が掲げるマーケティング戦略とは。

 

地域の特性を活かす“チェーンらしくない”全国チェーンを目指す

―― 外食産業の変化をどのように捉えていますか

 外食が単なる食べ物屋さんという時代は終わりました。今や車でさえ性能だけではなく、安全・安心や家族と過ごす時間などの付加価値を提供しなければ売れません。外食もおいしいとか安全・安心は当たり前で、家族との楽しい時間とか、おじいちゃんおばあちゃんが孫を連れて行きたいとか、お友だちとゆっくり話したいとか、そういった食事以外の価値を提供しなければ、お客さまに受け入れてもらえなくなったと感じています。

 特に、当社はおいしさや安全・安心といった部分については評価されていると認識しておりますので、その上にどのようなプラスアルファを出せるかが、今後の課題といえます。

―― プラスアルファの価値を提供するために、どのような取り組みをしていますか

 朝食を導入したり、ネット注文やモスカード(チャージ式のハウスカード)をはじめたり、さまざまな取り組みを進めてきましたが、次のテーマに掲げているのは「輝く人」と「多様化」です。

 「輝く人」とは、店舗で働くキャストが「モスでアルバイトしてよかったよね」とか、社員が「モスで働いて人生豊かになったよね」と言ってもらえる店舗運営をしていくことです。一方の「多様化」は、約1,400店舗のチェーンストアでありながら、お客さまの多様なニーズにお応えできる“チェーンらしくない”店づくりの取り組みです。

―― 淡路島産のたまねぎを使用した「たまねぎバーガー」のような地域限定メニューの開発も多様化の一環と捉えていいですか

 おっしゃる通り、地元特産のたまねぎをつかった「たまねぎバーガー」は多様化の一例ですが、当社では他にもさまざまなエリアマーケティングに取り組んでいます。

 特に力を入れているのは、全国の店舗からアイデアを募って展開しているご当地メニューのキャンペーンです。ちなみに、今年は「選抜!直火焼チキン祭」と題し、徳島県鳴門店考案の「パリパリれんこんチキンバーガー」と岩手県矢巾店考案の「じゃじゃ味噌チキンバーガー」を販売しています。昨年は「釧路ザンタレバーガー」と「中津からあげバーガー」を販売しました。

 これは、全国の店舗スタッフから寄せられたアイデアをもとにご当地メニューを開発し期間限定で販売する、年に一度の全国キャンペーンです。当社の強みは47都道府県すべてに店舗があることなので、地域の特性を活かしたこのような取り組みがプラスアルファの価値につながると考えています。

 先ほどお話した“チェーンらしくない”というキーワードでいえば、店舗で各地の… 続きを読む

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都築 好美(つづき よしみ)
1983年、モスフードサービス入社、営業推進部を経て2005年にモスフードサービス北関東の代表取締役社長に就任、2010年に取締役執行役員 営業本部長。2014年、モスストアカンパニー代表取締役社長に就任、2016年6月より現職
◎情報収集方法
店舗に足を運ぶ
◎スキルアップのために取り組んでいること
本を読む。歴史小説が好きだが、最近はビジネス書を読むようにしている

株式会社モスフードサービスについて
■ 事業内容フランチャイズチェーンによるハンバーガー専門店「モスバーガー」の全国展開、その他飲食事業など
■ 設立年月1972年7月21日
■ 本社所在地東京都品川区大崎2-1-1 ThinkPark Tower 4階
■ 資本金114億1,284万円(2016年3月末現在)
■ 従業員数1,375人(2016年3月現在)
■ 業種卸売業
■ ホームページ

http://www.mos.co.jp/

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