2016.09.21 Wed

日本が生んだ“世界食”「カップヌードル」

日清カップヌードル

 日清食品が1971(昭和46)年に発売した、世界初のカップ麺「カップヌードル」は、今年で誕生から45年目を迎えました。お湯さえあればどこでも食べられるカップヌードルは、現在80カ国以上で販売され、日本を代表するグローバル・ブランドに成長しています。

 製品のサイクルが非常に短く、競争も非常に激しい即席麺業界の中で、発売以来ずっと売上高ナンバー1の座を堅持するカップヌードルの戦略に迫ります。

 

“世界食”を目指したカップヌードルの誕生

 現在、世界で1年間に消費されるインスタントラーメンは約1,000億食と言われています(世界ラーメン協会調べ)。その中で、2016(平成28)年4月に世界累計400億食を達成し、日本を代表するグローバル・ブランドとなっているのが、日清食品のカップヌードルです。

 日清食品の創業者・安藤百福(ももふく)が、世界初のインスタントラーメンとなる「チキンラーメン」を開発・発売したのが1958(昭和33)年のこと。ちょうど世の中に共働き世帯が増え、核家族化が始まった時代に、お湯を注ぐだけで食べられて、長期保存も可能なチキンラーメンは瞬く間にヒット商品となりました。

 カップヌードル誕生のきっかけは、そのチキンラーメンを世界に広めようと考えた百福が、1966(昭和41)年に欧米視察へと出かけた際の出来事にありました。

 百福がロサンゼルスのスーパーに売り込みに行ったときのことです。スーパーの担当者たちにチキンラーメンの試食を頼むと、彼らは戸惑いながらも、紙コップにチキンラーメンを小さく割って入れ、お湯を注ぎフォークで食べ始めたのです。

 丼ぶりに箸という、日本人がインスタントラーメンを食べる時のスタイルを漠然と頭に描いていた百福は、ここで「インスタントラーメンを“世界食”にするためには、食習慣の違いを克服しなければならない」と発想を切り替えます。

 こうして「欧米の人たちにも食べやすい、おいしいラーメンを作ろう」と始まったのが、“コップ”に入ったラーメンを“フォーク”で食べる、当時としてはとても斬新なインスタントラーメンの開発でした。

 この“世界食”を実現するために百福氏が最初に取り組んだのが、容器の開発でした。理想とする「片手で持てる大きさの容器」を作り出すために、40種類ほどの試作品を作って検討を重ねます。そして、生まれたのが、軽くて断熱性が高い発泡スチロール製のコップ型の容器でした。

 容器は完成したものの、次に百福の頭を悩ませたのが、… 続きを読む

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日清食品ホールディングス株式会社について
■ 事業内容即席麺、チルド食品、冷凍食品、菓子、シリアル食品などの製造・販売
■ 設立年月1948(昭和23)年9月4日
■ 本社所在地〒160-8524 東京都新宿区新宿6-28-1
■ 資本金251億2,200万円
■ 従業員数11,200名(連結)
■ ホームページ

http://nissin.com

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