2016.04.06 Wed

だしにこだわり38年!マルちゃん「赤いきつねと緑のたぬき」

赤いきつねうどん、緑のたぬき天そば

 「赤いきつねと緑のたぬき♪」という耳に残るテーマソング。そして、赤と緑のパッケージといえば、東洋水産株式会社の「赤いきつねうどん」「緑のたぬき天そば」です。「赤いきつねうどん」がデビューしたのは1978(昭和53)年、「緑のたぬき天そば」はその2年後の1980年に生まれました。

 「赤いきつねうどん」と「緑のたぬき天そば」が長く支持される理由は、“だしの文化”へのこだわりにありました。

 

魚肉ソーセージのすき間を埋めた即席麺

 日本の即席麺の歴史は1958(昭和33)年に登場した袋麺から始まります。カップ入りタイプの即席麺は、1971(昭和46)年が初で、それから4年後に、カップ入り即席きつねうどんの先駆けとして、同社の「カップきつねうどん」が誕生します。

 このころから和風カップ麺も含めた即席麺市場は一気に火が付き、右肩上がりの成長を見せていきます。日本即席食品工業協会の発表によると、現在日本の即席麺市場は5,300億円余り。年間54億食が生産され、そのうち35億食はカップ麺が占めています。

 その一翼を担ってきた東洋水産ですが、なぜ水産と付く同社が即席麺を手がけるようになったのか、まずはその謎を紐解きます。

 東洋水産はその社名通り、主に国内の水産物の取り扱いやアメリカへの冷凍マグロの輸出などを行う水産業者として1953(昭和28)年に東京・築地で誕生しました。その後、加工食品として魚肉ハムや魚肉ソーセージの製造・販売を手がけるようになります。

 水産物を扱う会社が一見畑違いの即席麺を製造するようになったきっかけは、この魚肉ハムやソーセージが季節に影響される商品だったことにあります。昭和30年代の日本では、電気冷蔵庫はまだ一般家庭には完全に普及していませんでした。そのため夏場には暑さでいたみやすい生肉や生魚の代わりに、常温で保存できる魚肉ハムや魚肉ソーセージがよく売れていたと言われています。

 一方、魚肉ハムやソーセージの売上は冬場に落ちる傾向にありました。それを補うために、東洋水産は冬に食べる温かい食べ物として即席麺に目を付けました。麺の製造に不可欠な生地を練る技術は、魚のすり身を練る魚肉ソーセージの製造でノウハウを培っていました。その点でも、同社が新たな事業として即席麺に取り組む価値があったのです。

 東洋水産が手がけた最初の即席麺は、… 続きを読む

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東洋水産株式会社について
■ 事業内容水産品の加工、即席麺、低温食品、加工食品などの製造・販売など
■ 設立年月1953(昭和28)年3月25日
■ 本社所在地〒108-8501 東京都港区港南2−13−40
■ 資本金189億69百万円(2015年3月現在)
■ 従業員数(連結):4,687名(2015年3月現在)
■ ホームページ

http://www.maruchan.co.jp

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