ピーナッツをミックスした「亀田の柿の種」。その食べ方には、「ピーナッツはいらない。あられこそが柿の種だ」派もあれば、「いやいや、もっと柿の種はピーナッツを増やすべきだ」派もいる。さらに、袋ごと流し込むのを好む豪儀な人もいれば、一粒、一粒、つまんで食べるからおいしいという人もいて、これほど、あられとピーナッツの比率や食べ方の好みが分かれるお菓子は珍しいかもしれません。これは「亀田の柿の種」が日本人にいかに浸透しているのかを示す証でもあります。
今年でピーナッツ入りの「亀田の柿の種」が誕生してちょうど50年。亀田製菓株式会社の「亀田の柿の種」の根強い人気の秘密を探ります。
柿の種はうっかりミスから生まれた?
1924(大正13)年、「柿の種」は新潟県で誕生しました。地元の米菓製造業者の創業者が誤って踏みつぶした小判型の金型を使ったところ、歪んだおかきが焼き上がりました。このかたちが柿の種に似ていたことが名前の由来です。うっかりミスから生まれた「柿の種」ですが、その製法が広く開示されて多くの製造業者が手掛けるようになり、昭和初期から戦後にかけて新潟ではおなじみのお菓子として根付いていきました。
一方、亀田製菓株式会社のルーツは、柿の種誕生の22年後となる1946(昭和21)年、創業者の古泉榮治が新潟県で始めた小さな水あめ工場です。戦後間もない食糧難の時代に「男性はどぶろくで気晴らしができるが、女性や子どもには楽しみがない。なにか生活に潤いを届けたい」という想いから、古泉は見よう見まねで水あめづくりに挑戦。地元の農家から米や麦などの原料を預かり、水あめにして加工賃をもらう商売を始めます。しかし、この商売はなかなかうまくいきませんでした。さらに1950年代に入ると大手キャンディメーカーが続々と攻勢をかけてきます。… 続きを読む… 続きを読む
亀田製菓株式会社について | |
■ 事業内容 | 菓子の製造販売事業 |
■ 設立年月 | 1946(昭和21)年9月 |
■ 本社所在地 | 〒950-0198 新潟県新潟市江南区亀田工業団地3丁目1番1号 |
■ 資本金 | 19億4613万円 |
■ ホームページ |
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