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ニッポンのロングセラー
2016.03.09

「ヱビスビール」ちょっと贅沢な120年のこだわり

ヱビスビール

 スタイリッシュなお店やカフェ、レストランなどが集まる街として人気の東京・恵比寿。この街の名前が、サッポロビール株式会社の「ヱビスビール」に由来していることをご存じでしょうか。

 「ヱビスビール」が発売されたのは1890(明治23)年のこと。その5年後には渋谷村(現在の東京都渋谷区恵比寿)に新たな醸造所がつくられ、「ヱビスビール」の生産拠点となります。この地にそれまでなかった「恵比寿」という地名がつけられるのは、それから38年後の1928(昭和3)年。

 街の名や駅名となり、日本のプレミアムビールの草分けとして今も多くの人に親しまれる「ヱビスビール」。今回は120年を超える歴史を紐解きながら、ロングセラーの秘密に迫ります。

 

本場のおいしさを、ビールを知らない日本人へ

 長い鎖国の時代が幕をおろし、西洋から近代化の波が押し寄せた明治時代、ビールも海を渡って日本へと伝わり、その醸造所が各地に誕生しました。「ヱビスビール」もそうした醸造所のひとつから生まれました。

 「日本人においしいと思ってもらえる本格的なビールを造る」という信念のもと、1887(明治20)年に東京近在の実業家が集まり、「日本麦酒醸造会社」(サッポロビール株式会社の前身)が設立されます。本物にこだわり、ビールの本場・ドイツから醸造用の機械を輸入し、ドイツ人の醸造技師も招聘し、1889(明治22)年には現在の東京都目黒区三田にレンガ造り3階建てのモダンな醸造所を完成させ、本格的なビールづくりをはじめました。

 それから1年後に誕生した豊かなコクのある「恵比寿ビール」(当時は漢字で表記)は、同年に開催された政府主導の第3回内国勧業博覧会で最良好の評価を獲得。七福神の一柱で商売繁盛の神様の名にちなんだ縁起の良い名前と、品質の高さが実証された「恵比寿ビール」は話題を集め、発売当初は売り上げも好調でした。また、1894(明治27)年には「恵比寿黒ビール」も発売しています。

 しかし、金融恐慌により長引く不況と、ビール自体の認知度がまだまだ低かったことから、その後の売り上げが伸びず、やがて「恵比寿ビール」は苦境に立たされます。

 この危機を救ったのが、… 続きを読む… 続きを読む

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サッポロビール株式会社について
■ 事業内容 ビール・発泡酒・その他の酒類の製造・販売、ワイン・洋酒の販売他
■ 設立年月 2003(平成15)年7月1日
■ 本社所在地 〒150-8522 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番1号
■ 資本金 100億円
■ ホームページ

http://www.sapporobeer.jp/

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