2016.01.06 Wed

あえて全国進出しない!大阪名物「豚まん」の矜持

551蓬莱の豚まん

 関西で肉といえば牛肉のこと。そのため、関西では豚肉を原料とする肉まんのことを「豚まん」と呼ぶのが一般的です。関西での「豚まん」をけん引しているのが「551蓬莱の豚まん」です。大阪人のソウルフードの一つとも言われるこのロングセラーを、出張や旅行の際のお土産に購入された方も多いのではないでしょうか。

 今回は関西限定でありながら、一日15万個以上も売れている、株式会社蓬莱(551蓬莱)の「豚まん」の秘密を探ります。

 

カレーで成功、天丼で失敗。そこで目を付けたのが“豚まん”

 肉まんや豚まんを総称して「中華まん」と呼ぶこともありますが、その発祥は文字通り中国。三国志に登場する軍師、諸葛亮(孔明)が風雨で氾濫した川を鎮める人身御供の代わりに、小麦粉を水で練った皮に羊や牛の肉を包んで水神に捧げたものが始まりとされています。中国では三国志時代(220年~)より1,800年近くも食べられ続けていることになります。

 そんな中華まんが日本に登場するのは100年ほど前。神戸元町の「老祥記」が1915(大正4)年に発売した「豚饅頭」や、東京の「中村屋」が1927(昭和2)年に発売した「中華まん」などが国内第一号とされています。

 551蓬莱の創始者である羅邦強(ら ほうきょう)氏が中華まんと出会ったのは、第二次世界大戦が終わった頃でした。

 台湾出身の羅邦強は、終戦から2カ月後の1945年10月、仲間2人と大阪・ミナミに「蓬莱食堂」をオープンします。小さな食堂でしたが1皿10円で提供したカレーに連日客が殺到。その流れに乗り、新メニューの天丼を売り出しますが思惑が外れ、カレーの売り上げにも陰りが出てきました。その敗因は戦後の復興が進んだことで、食糧不足が解消されつつあり、味にうるさい関西人が「量より質」を求めるようになっていたことでした。

 起死回生を狙う羅が次に目を付けたのが、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

株式会社蓬莱について
■ 事業内容フードサービス(食品の製造販売及び、チャイニーズレストラン経営)
■ 設立年月1945年(昭和20年)10月
■ 本社所在地〒556-0022 大阪市浪速区桜川4丁目2-5
■ 資本金7,290万円
■ 従業員数約1300名(正社員:約800名)
■ ホームページ

http://www.551horai.co.jp/

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter