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ニッポンのロングセラー
2015.09.16

そうそう、この味! 国民食「のりたま」の秘密

のりたま

 子どもの頃、毎日のようにお世話になった「ふりかけ」。これさえあれば、ごはんを何杯でもおかわりできた成長期を経て、私たちは大人になりました。そして、大人になったいまでも、記憶を辿るだけで懐かしい味が舌いっぱいに広がる方も多いはずです。

 なかでも、日本人の舌が記憶しているふりかけの味といえば、丸美屋食品工業の「のりたま」。今年で発売55周年を迎えたロングセラー商品でありながら、いまだふりかけ市場でトップ※の座に君臨し続ける“キング・オブ・ふりかけ”です。根強い人気の秘密は、食卓を経由して親から子へ、子から孫へと受け継がれてきた「変わらぬおいしさ」にあります。

※「のりたま」大袋(62g):インテージ SRI ふりかけ市場 2014年1~12月 累計販売金額より

 

ふりかけのルーツは弥生時代にあり?

 ふりかけの歴史は古く、農耕・稲作が普及し、米食が一般的になった弥生時代には、すでにその原型があったといわれています。狩りで得た獣肉から栄養と塩分をとっていた縄文時代に対し、米食が中心となった弥生時代には、不足しがちな塩分を海産物で補給していました。

 古代日本の貝塚からは貝殻、魚骨に混じってワカメ、アラメといった多くの海藻が出土しており、弥生人が海藻の葉や粉を食事にふりかけることで味を高めていたことは想像に難くありません。また日本最古の和歌集「万葉集」にも、さまざまな海藻に関する話が記載されており、米食とともに海藻のふりかけは日本人の食生活に深く根付いていきました。その後もごましお、花かつお、海苔など、米食の歴史とともにさまざまなバリエーションが登場してきます。

 このようにルーツの古いふりかけですが、商品として販売されたのは大正初期。熊本の薬剤師・吉丸末吉が「御飯の友」を製造・販売したというのがはじまりといわれています。当初は日本人のカルシウム不足を補う栄養補助を目的としており、食品よりは医薬品の意味合いが強かったようです。このため主原料には小魚を使用、薬瓶のような容器に詰めて販売されるのが一般的でした。当時の広告にはごはんにふりかけて食べることに加え、乳児には乳房に… 続きを読む… 続きを読む

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丸美屋食品工業株式会社について
■ 事業内容 ふりかけ、麻婆豆腐の素、釜めしの素、お茶漬け、レトルトカレーをはじめとする加工食品の製造および販売
■ 設立年月 昭和26年4月
■ 本社所在地 東京都杉並区松庵1-15-18
■ 資本金 2億8,800万円
■ 従業員数 371名
■ ホームページ

http://www.marumiya.co.jp/

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