町野 健(まちの けん)
大学院卒業後、日本HPにエンジニアとして入社後、ネットサービス/マーケティングリサーチ会社であるマクロミルに転身。2012年にはキュレーションメディアであるAntenaを立ち上げる。その後、KAMARQのCo-Founderとして、カマルクジャパンの社長に就任。2018年に家具のサブスクリプションサービス「subsclife」の提供を開始。2019年には社名も株式会社subsclifeに変更した。
モノやサービスを“買い取る”のではなく、モノやサービスを利用している期間に費用を定額で支払う「サブスクリプションビジネス」が増えつつある。音楽や映像の配信サービスだけではなく、洋服や車、住宅といった“形のあるモノ”のシェアリングサービスのニーズも高まっている。
このサブスクリプションビジネスにおいて、家具を必要な分だけ、月額払いで1台から利用できるサービスを提供しているのが、subsclifeだ。同社はオリジナル家具や人気ブランド家具を、500円からの月額制で提供している。
運営会社である株式会社subsclifeの町野健は、キュレーションメディア「antenna(アンテナ)」を立ち上げた人物でもある。町野は世間の一般的な“サブスク”ビジネスに対するイメージと、自社のビジネスとの違いについて、以下のように語る。
「ファッションや飲食の月額制サービスが浸透しつつある一方で、家具は購入するもの、という強い固定概念がまだ日本では強いかもしれません。加えて、一般的にレンタル家具というと、中古品であったり、デザイン性に乏しいイメージが強いかと思います。
しかし当社では、デザイン性と機能美を兼ね備えたオリジナル家具や、おしゃれで高品質な有名ブランド家具を、新品で1個から利用できます。部屋の雰囲気を気軽にアップグレードすることが可能です」
「金を出すから、明日にでも会社を辞めろ」
町野はもともと東京生まれではあるが、すぐに熊本へと引っ越し、高校まで同地で過ごした。高校卒業後に上京し、上智大学で機械工学を専攻し、大学院まで通った。
学部生時代の4年間は、大学構内の学生寮に住み、寮の仲間たちと日々一緒に過ごした。将来はエンジニアを目指し、飛行機や車をつくる夢を持っていた。
「寮の部屋はとても狭く、クーラーもありません。でも先輩から食べ物をおごってもらったり、今度は自分が後輩におごったりと、お互いに面倒を見合う文化が根づいたりしてて楽しかったです。とにかく濃い人間関係でした」
大学院を卒業した後、町野はグローバルIT企業であるHP(日本HP)に入社し、UNIX系のエンジニアとして、工場のサプライチェーンのプロジェクトに携わる。しかし、わずか一年で退職してしまう。
「大手企業なので、周りはみんな優秀で、“自分では上に上がるの無理だな”と感じました。自分の性格には大企業は合わない、というのもありました」
その後、ネットサービス/マーケティングリサーチ会社であるマクロミルに転職。当時の同社は、従業員がわずか30人程度の小さい会社であったが、町野が入社した一年後に東証マザーズ上場、さらにその一年後に東証一部上場と、一気に急成長していった。
新事業の立ち上げや企業経営に興味を持った町野は、自ら企画した新事業を任され、拠点を韓国に置き、1年間赴任する。
帰国後の町野は、さらに新事業を思いつく。アメリカでブームとなりつつあったニュースのキュレーションメディアの事業計画書を自らつくり、マクロミルの代表にプレゼンを行った。
すると代表は、町野の事業計画書に食いつき、… 続きを読む
町野 健(まちの けん)
大学院卒業後、日本HPにエンジニアとして入社後、ネットサービス/マーケティングリサーチ会社であるマクロミルに転身。2012年にはキュレーションメディアであるAntenaを立ち上げる。その後、KAMARQのCo-Founderとして、カマルクジャパンの社長に就任。2018年に家具のサブスクリプションサービス「subsclife」の提供を開始。2019年には社名も株式会社subsclifeに変更した。
株式会社subsclifeについて | |
■ 事業内容 | 家具のサブスクリプションサービス「subsclife(サブスクライフ)」の企画・開発・運営 |
■ 設立年月 | 2016年11月9日 |
■ 本社所在地 | 東京都渋谷区神宮前4-3-15 東京セントラル表参道218 |
■ ホームページ |
カテゴリランキング
カテゴリランキング