2018.01.31 Wed

創業社長の思いを受け継ぐ外食企業の経営スタイル

株式会社ゼットン 代表取締役社長 鈴木 伸典 氏

 ハワイアンカフェダイニングの「アロハテーブル」をはじめ、レストラン、カフェ、バー、ブライダル施設などを幅広く運営する企業がゼットンだ。同社は1995年10月に誕生し、名古屋の繁華街である栄の一角に、一号店となるカフェバー「ZETTON」をオープンしたが、それから約20年経った今、国内外に73軒もの店舗を構えるまでに成長している(店舗数は2018年1月30日現在)。

 同社を2016年より率いるのが、代表取締役社長の鈴木伸典である。鈴木はもともと一号店の常連客で、アルバイトとして働き始めたものの、入社して数年は毎日「辞めたい」と考えるほど、仕事に対するモチベーションは低かった。

 

創業者にスカウトされたのに「辞めたい」

 1971年、鈴木は岐阜県で洋服製造業を営む家庭に生まれた。長男ではあったものの、両親からは“家業を引き継いでほしい”と言われたことはなかった。高校卒業後は愛知大学法学部に進学。いずれは司法書士になりたいと考えていた。

 大学3年生までに卒業に必要な単位をほとんど取得していたため、4年時は昼間は司法書士事務所でアルバイトし、夜はバーテンダーとして働く日々を送る。だが、司法書士になるための勉強は進まず、次第にバーテンダーの仕事にやりがいを感じるようになっていた。

 大学を卒業し、資格試験のための専門学校に通い始めるも、鈴木は中途半端な気持ちを抱えていた。そんな時、常連のバーのオーナーから、「うちへ来ないか」と誘われる。その人物こそが、ゼットン創業者(現DDホールディングス取締役海外担当)の稲本健一である。

 稲本の誘いに乗り、アルバイトとしてZETTON一号店で働き始めたものの、仕事は予想以上にハードだった。鈴木の心に「辞めたい」という気持ちが芽生えていく。

 1997年2月、6階建ての倉庫1棟を借り上げたゼットンの二号店「zetton ODEON(ゼットンオデオン)」が開店すると、正社員として同店で働くことになるが、それでも仕事へのモチベーションは上がらなかった。1年後、同店の店長に就任したものの、就任後は売り上げが何と3割も落ちてしまった。

 

自分のどこがいけないのか? スタッフ全員に聞く

 辞めたい気持ちを抱えたまま働いていた鈴木だが、28歳の時のある経験が、その後の人生を大きく変えることになる。… 続きを読む

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鈴木伸典(すずき しんすけ)
1971年岐阜県生まれ。愛知大学卒。大学卒業後、一時は司法書士を目指すが断念。1996年、ゼットンに入社。入社以来、創業者の稲本健一氏をサポート。2004年、同社副社長。2016年3月1日から現職。

株式会社ゼットンについて
■ 事業内容飲食店等の経営、開発及びコンサルティング
■ 設立年月1995年10月
■ 本社所在地東京都港区芝4丁目1番23号 三田NNビル18 階
■ 資本金3億7,960万5,000円(2015年2月末現在)
■ 業種飲食業
■ ホームページhttp://www.zetton.co.jp/

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