中川 悠介(ナカガワ ユウスケ)
1981年、東京生まれ。イベント運営を経て、07年にアソビシステムを設立。「青文字カルチャー」の生みの親であり、原宿を拠点に地域と密着しながら、ファッション・音楽・ライフスタイルといった、原宿の街が生み出す “HARAJUKU CULTURE”を、国内外へ向けて発信し続けている。最近では、所属アーティストであるきゃりーぱみゅぱみゅのワールドツアーを成功させるなど、その活躍は多岐にわたる。
若い女性から絶大な支持、「青文字系」の生みの親
「青文字系」という言葉をご存知だろうか?これは、女性が同性に受けるようなカジュアルなファッションを表す言葉だ。異性受けに重きを置いたコンサバティブな女性のファッションを表す「赤文字系」の対義語となる。
男性に媚びずに自分が良いと思ったものを素直に追求して自由に表現する──そんな青文字系ファッションは、現在の若い女性の感性や生き方とシンクロし、目下、10代、20代前半の女性を中心として絶大な支持を受けており、その波は海外にも拡がっている。
この「青文字系」という言葉の名付け親が、アソビシステムの代表取締役、中川悠介だ。
アソビシステムは、東京・原宿のファッションや音楽、そしてライフスタイルを中心とした日本独自の文化「HARAJUKU CULTURE」に焦点をあて、この街が生み出すコンテンツをサポートし、成長させる活動を幅広く行っている。
なかでもよく知られているのが、同社に所属するファッションモデル・歌手のきゃりーぱみゅぱみゅ(以下、きゃりー)だ。きゃりーはインターネット動画サイトで爆発的な人気を呼び、一気に世界中にファンが拡がった。昨年、今年と2年連続で海外ツアーも展開しており、今年のツアーでは、11カ国、16公演で約3万5,000人を動員している。
同社はきゃりーの所属事務所としての顔のほか、イベント企画会社、モデル事務所、コンテンツ制作会社、メディア運営会社など、さまざまな顔を持つ。そのため、既存の業種での分類は難しい。そうしたとらえどころの無さは、中川に言わせるとむしろアイデンティティでもあるようだ。
「アソビシステムという企業の定義は、当社とお付き合いいただいている人ごとにさまざまなようです。私はそれでいいと思っています。似ている業態の会社がないということは、オリジナリティにつながっていくのですから。会社それ自体が1つのブランドだと考えているので、人それぞれに当社がどう見えているのかが大事なのです」
アソビシステムがネット配信している「HARAJUKU KAWAii!!TV(ハラジュクカワイイティービー)」には、所属するモデルやアーティスト、クリエーターが出演し、世界中で幅広い視聴者を獲得している。同社が世界に発信した「KAWAii(カワイイ)」という言葉や概念は、そのまま現在の日本文化を象徴するキーワードとなって、今や同社のコンテンツ以外でも世界のあちこちで使わている。そうした活動の根底にあるのが、ファッション、音楽、イベント、雑貨などを、原宿という軸で横串に挿して広げていくという、従来にはなかったビジネスモデルなのである。
「これまでの常識は、車なら車、音楽ならば音楽という縦割のビジネスでした。我々はそれとは異なるモデルを目指しているので、似たような会社が存在しないのは当然と言えるかもしれません」
“遊び”がそのまま本業になった
中川にとって原宿は、少年時代から文字通りの「遊び場」だった。… 続きを読む
中川 悠介(ナカガワ ユウスケ)
1981年、東京生まれ。イベント運営を経て、07年にアソビシステムを設立。「青文字カルチャー」の生みの親であり、原宿を拠点に地域と密着しながら、ファッション・音楽・ライフスタイルといった、原宿の街が生み出す “HARAJUKU CULTURE”を、国内外へ向けて発信し続けている。最近では、所属アーティストであるきゃりーぱみゅぱみゅのワールドツアーを成功させるなど、その活躍は多岐にわたる。
アソビシステム株式会社について | |
■ 事業内容 | プロモーション事業、イベント事業、マネージメント事業、クリエイティブ制作事業 |
■ 設立年月 | 2007年6月5日 |
■ 本社所在地 | 東京都渋谷区神宮前3-29-3 |
■ 資本金 | 10,000,000円 |
■ 従業員数 | 60名 |
■ 業種 | エンターテイメント業 |
■ ホームページ |
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