時給換算100円……厳しい労働環境から学んだこと

 レバレジーズは2005年に創業したまだ若い企業でありながら、社員300名、全国各地だけでなく海外にも事業所を展開するなど急成長を遂げている。主なビジネスは、人材、教育、美容などのジャンルを中心としたオンラインメディアの運営から、ソフトウェア開発や医療業界転職エージェントなどの人材事業までと、その活動領域は幅広い。

 同社のビジネスを牽引するのが、代表取締役の岩槻知秀。彼が追求する経営者としての理想像が生まれた背景には、学生時代の影響が大きいのだという。

 岩槻は、早稲田大学在学中に起業家として生きていくことを決意。在学中に起業も経験している。「私の親族や親戚にはマスコミ関係者が多く、はじめは自分もマスコミに行こうと思っていました。しかし、起業家の本を何冊も読んでいるうちに起業家として生きることに魅力を感じるようになり、借金もしながら起業に向けた勉強をはじめました」と岩槻は当時を振り返る。

 しかし、起業は誰でも簡単にできるようなものではない。在学中にも起業に踏み切ったが思うようにいかず、岩槻は借金を返済するために日雇いの仕事やアルバイトに励んだ。

「高い時給で働こうと、プログラマーの仕事を選びました。しかし実際には厳しい労働環境で、30連泊した日もあったんです。月数万円で数百時間も働かされ、時給換算すると100円程度だったときもありました」

 当時勤めていた会社は、社長が受注した売上に対して社員の給料を徹底的に安くすることで、いわば売上を“搾取”しているような状態だったと岩槻は言う。この時感じた理不尽さ、不公平さが反面教師となり、誰もが幸せになれる会社を実現するということが、自身が社長として会社を率いることに対するポリシーになったのだ。

「会社の目的とは、社員に苦しい思いをさせて、社長だけが利益を独占することではありません。自分自身が事業を立ち上げてシェアを奪って、そういう会社を駆逐したいという思いが強くありました」

 

「売上を搾取」ではなく、労働に対し適切な対価が得られるシステムを

 そして2005年、岩槻は「人の役に立ち、その輪が広がるような会社を作りたい」という思いで、レバレジーズを立ち上げた。まず最初に始めたのが人材事業で、フリーランスのエンジニアに業務を委託し、サポートする事業を開始した。… 続きを読む

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岩槻 知秀(イワツキ トモヒデ)

1980年生まれ、大阪府和泉市出身。早稲田大学社会学部入学後、大学1年時からIT企業にてビジネス経験を積む。携帯コンテンツ開発会社における2年半のインターン経験後、オープン系システム開発会社の立ち上げに加わり、マネージャーとして活躍。大学卒業後、レバレジーズ株式会社設立、現在に至る。

レバレジーズ株式会社について
■ 事業内容メディア事業、SI事業、メディカル事業、ヒューマンキャピタル事業
■ 設立年月2005年4月
■ 本社所在地東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ17階
■ 資本金5,000万円
■ 従業員数310名
■ 業種メディア事業
■ ホームページ

http://leverages.jp/

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