2014.02.25 Tue

企業情報分析の非効率をユーザー視点で改善

株式会社ユーザベース 代表取締役共同経営責任者 梅田 優祐 氏

株式会社ユーザベース,代表取締役共同経営責任者,梅田優祐

企業情報の収集・分析業務に伴う無駄への疑問が起業の契機に

 ブルームバーグやトムソン・ロイターといったごく限られた企業がグローバルでシェアを独占していた企業情報サービスの世界に風穴を開け、新しい流れを引き起こしつつあるのが2008年に設立されたユーザベースだ。同社のサービス「SPEEDA(スピーダ)」は2009年6月に登場して以来、あっという間に国内を中心に多くの企業から高い評価を受けることとなった。その理由として、シンプルで使いやすいことに徹底的にこだわった直感的なユーザーインターフェースと、品質の高いアナリストの分析レポートが挙げられる。

 代表取締役共同経営責任者の梅田優祐は言う。「この業界は大手数社による寡占市場でしたが、正直ユーザーにとって使い勝手がいいサービスと言えるものはありませんでした。提供されているサービスとユーザー満足度の間に大きく開いたギャップを埋めようと模索した結果、自然とSPEEDAのかたちができあがっていったのです」

 梅田は2007年に中途採用で投資銀行に入社し、資金調達のアドバイザリーを担当。そこでは、“新入り”として、取引先に提案に行く上司からその企業の経営課題や業界でのポジショニングなどを調べるよう指示されることが多かった。具体的には、財務データや世界中の市場データ、コマーシャル展開の内容など、ありとあらゆる情報を集めてエクセルで集計し、分析した結果を提案書にまとめる作業である。梅田は、そうした作業があまりに煩雑で時間がかかり過ぎることに疑問を抱いた。

「欲しい情報にたどり着くまでには膨大な時間と手間が必要で、そんな極めて非合理で非効率的な作業をなんとかして改善できないかと考えました。情報を得るために欧米の企業情報サービスも利用しましたが、使いこなすにはどれもトレーニングが必要で、直感的に使いこなせるなどとはとうてい言えないものでした。日本だけでなく欧米でも情報を得るための過程に生産性を欠いていることを知って、これはなんとかせねばと思ったのです」

株式会社ユーザベース,代表取締役共同経営責任者,梅田優祐

「Google」や「Facebook」に代表されるようにB2Cの世界では当たり前のように普及しているシンプルな使いやすさをB2Bの世界でも実現したい──その思いを梅田が高校時代の同級生だった稲垣裕介氏(現取締役COO)にぶつけたところ、コンサルティング会社に務めていた同氏は梅田の構想に共感し、「何かを世に残したい」と創業メンバーに加わった。続いて梅田は、同投資銀行に同期入社した新野良介氏(現代表取締役共同経営者)にも声をかけた。同じ業務を担当し同じ問題意識を持っていた彼もすぐに賛同、一緒に起業することを約束したのである。

「人として信頼できること──それが共に会社を起こすに当たって何よりも大切なことでした」… 続きを読む

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梅田 優祐(ウメダ ユウスケ)
ユーザベース代表取締役共同経営者。1981年、アメリカ合衆国ミシガン州生まれ。2004年に横浜国立大学経営学部を卒業後、コーポレイトディレクションUBS証券を経て、2008年にユーザベースを設立。

株式会社ユーザベースについて
■ 事業内容企業活動の意思決定を支える情報インフラの提供
■ 設立年月2008年4月1日
■ 本社所在地〒107-0061 東京都港区北青山2-11-3 青山プラザビル6階
■ 資本金2億6,100万円
■ 従業員数100名
■ 業種ビジネス情報サービス
■ ホームページ

www.uzabase.com

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