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リーダーに聞く
2014.01.21

「人の夢を応援する仕事」としての出版に懸ける思い

英治出版株式会社 代表取締役社長 原田 英治 氏

英治出版株式会社,代表取締役社長,原田 英治

関わる人が「夢」を持てる会社を作りたい

 幼稚園の卒園時に書いた「将来の夢」は「社長になること」。祖父が創業した印刷会社が家業だったこともあり「幼いころから起業マインドが高い子どもでした」と、英治出版社長の原田英治は笑う。

 大学を卒業したのはバブル期の後半。起業志向の強かった原田は、学生時代に友人たちと起業に向けてさまざまなアイデアを練ったが、これといった決め手のないまま、就職を迎える。入社したのは、コンサルティング会社のアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)だった。

「ビジネス経験の無かった学生時代に出したアイデアは、やはりどれも形にできなかったんです。就職にあたっては、ITシステムや経営について学びたいという思いもあり、コンサルティング会社を希望しました」

英治出版株式会社,代表取締役社長,原田 英治 原田はそこで5年弱の間、コンサルティングの経験を積む。その後、家業の印刷会社を切り盛りしていた父親の健康上の問題などもあり、会社を辞めて家業を手伝うことを決めた。印刷会社では、付随的に出版事業も手がけていた。原田は、この出版事業を主に担当し、その中で出版というビジネスや業界について学んでいくことになる。1999年には代表取締役副社長に就任するが、間もなく、経営陣での方向性の違いから同社を退社。1999年6月に現在の英治出版の前身となる「有限会社原田英治事務所」を立ち上げた。

「実は、独立した当時には、具体的に何をやるかというのは決めていなかったんです。ただ、出版業の経験を積む中で、少しずつビジネスのアイデアが出てきていたというのと、辞めるときに企画途中だった本を、きちんと世に出したかったという思いもあって、引き続き出版を手がけることにしました」

 自分の会社を始めるにあたって、原田にはひとつの思いがあった。それは、この会社が展開するビジネスに関わる人に「夢を持ってほしい」ということだったという。

「社外のパートナーであっても、社員であってもそうなのですが、一緒に仕事をしていく中で、やる気が出たり、夢を持ってもらえたりするような会社を、自分の手で作りたかったんです。そう考えると、自分が関わった『出版(パブリッシャー)』という仕事は、著者の思いをパブリックなものにする作業を手伝うことで、『夢の実現を応援するビジネス』なのではないだろうかと考えるようになりました」… 続きを読む… 続きを読む

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原田 英治(ハラダ エイジ)
1966年生まれ。慶応大学法学部法律学科卒業後、1991年にアンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。1995年に同社を退職し、家業である印刷会社に入社。取締役、代表取締役副社長を務めた後、1999年に有限会社原田英治事務所を設立。2000年に現在の英治出版株式会社へと改組を行い、代表取締役に就任した。

英治出版株式会社について
■ 事業内容 主にビジネス書籍の出版
■ 設立年月 1999年6月22日
■ 本社所在地 東京都渋谷区恵比寿南1-9-12ピトレスクビル4F
■ 資本金 8,922万円
■ 従業員数 7名
■ 業種 出版業
■ ホームページ

http://www.eijipress.co.jp/

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