2013.10.22 Tue

日本のものづくりを“女子力”で元気にする

ものづくり系女子 代表 神田沙織 氏

ものづくり系女子,代表,神田沙織

ものづくり系女子の原点は、幼いころの工場の風景

 「かわいいモノも、かっこいい技術で作られていることを知らせたい」という思いのもと、ものづくりの活動を繰り広げる神田沙織。その趣旨への賛同者が集い、ゆるやかな“団体”「ものづくり系女子」を結成したのは2012年10月のことだ。それから約一年を経た現在、メンバーは建築エンジニアやWebデザイナー、イラストレーター、ジュエリーデザイナーなど約100人に達している。もちろん、すべて女性だ。これまで、刺繍や粘土細工等ハンドメイドのワークショップやセミナーを開催するなど、自分たちで楽しみながら、ものづくりの魅力を世間にアピールしてきた。

 店内にディスプレイされているアーティストKLOKA(クローカ)による「カクテルマシーン」。
 マイクが拾った音に合わせて各酒瓶からの配合が決められるようになっている。
 そのプログラムも神田の“ものづくり仲間”であるmozilla Japanの赤塚氏が書いたものだ。元々は「面白そう」とmozilla Japanのプロジェクトに参加して作ったものだが、映画「ムード・インディゴ うたかたの日々」の上映に合わせて店内の展示を依頼していたKLOKAから“こういうのが欲しい”と言われ、改良を加えた。

 神田がものづくりに惹かれるようになったきっかけは、幼少期にまで遡る。出身地の大分にある精密板金の会社で、生産管理の責任者を務めていた父親から、“どこどこにこういう工場を建てた”、“工場にこんな機械を導入した”といった話を聞かされて育ったのだ。

「休日、家族でのドライブの行き先が、熊本県内の工業団地だったりしました。そこに父の取引先があって挨拶に行っていたみたいです。私は母と近くの公園で遊んだりしながら過ごしたのを覚えています」

 その時、目に映っていた工場群が、神田の原風景となっているのだろう。そして小学校高学年になると、父親から製鉄工場の見学にも誘われた。弟と一緒に工場を見学した神田は、アルミニウムの原料であるボーキサイトの塊をおみやげにもらい大喜びする。

「ボーキサイトは独特の魅力的な臭いがするんです。宝物としてとても大切にしていたのですが、そうとは知らない母にある時捨てられてしまいました(笑)。祖父は林業に携わっていましたし、とにかく、生活全般で誰かが何かを作る姿を見て育ちました」

 

ものづくりの世界で女子力を発揮

 大学卒業後、神田は3Dプリンティングを活用した製造コンサルティングや金型製造を行うメーカーに就職する。営業職として光造形機で作成した試作品のモックアップを納入する仕事を中心に、月に200~300枚もの名刺を交換しながら人脈を広げていった。… 続きを読む

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神田 沙織(カンダ サオリ)
1985年大分県佐伯市に生まれる。日本女子大学卒業。
アッシュ・ペー・フランス株式会社にて独自のスタイルを提案するセレクトショップ「Lamp harajuku」プレスを務めるかたわら、「カワイイものも、かっこいい技術でつくられていること」を世の中に知らせるべく「ものづくり系女子」として活動。夢は工場を建てること。ITmedia、マイナビで連載中。2013年より慶應義塾大学SFC訪問研究員。

ものづくり系女子について
■ ホームページ

ものづくり系女子:http://saorikanda.com

 

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