2017.12.20 Wed

コーセーの新工場に見る、日本の化粧品が世界で人気の理由

雪肌精(コーセーインダストリーズ株式会社 群馬工場)

 「メイド・イン・ジャパン」の化粧品が、世界的なブームになっている。日本の化粧品が持つ、品質や安全性に対するこだわりが評価され、近年、アジア圏を中心に売り上げを拡大しているのだ。

 こうしたブームの一翼を担っているのが、株式会社コーセーだ。同社の「雪肌精(せっきせい)」ブランドはその象徴的な存在で、訪日観光客による“爆買い”の対象となり、現在では中国の現地市場でも堅調な伸びをみせている。

 同社は高まる需要に応えるため、2017年に群馬工場で新たな生産棟の稼働を開始させ、国内生産の拡大を進めている。今回は、そんな「メイド・イン・ジャパン」で世界に挑む、コーセーのものづくりの現場を訪ねた。

 

新棟立ち上げの理由は生産量拡大のみにあらず

 コーセーの「メイド・イン・ジャパン」を武器にした海外展開で、ものづくりの中核を担うのが群馬県伊勢崎市にある群馬工場だ。

 群馬工場は、1980年に操業を開始した。同工場は、もともとシャンプー、コンディショナーといったトイレタリー製品、化粧品や洗顔料などのスキンケア製品を中心に生産。数十万、数万点規模といった大ロットの生産設備を中心に充実させてきた。しかし、近年の大幅な需要拡大、市場ニーズの多様化に対応し、製品を安定して供給するには、さらなる生産量の拡大のみならず、多品種少量生産への対応も急務になっていた。

 そこで群馬工場では、雪肌精ブランドなどのスキンケア商品を手がける従来の生産棟(既存棟)に加え、新たな生産棟(新棟)の建設に着手。これまで別工場で生産していた口紅やファンデーションといったポイントメイク、ベースメイク製品の生産設備を、新棟に移設している。また、多品種少量生産の最適化のために生産設備も工夫している。

 新棟の一部は2017年3月から稼働を開始し、2018年には、群馬工場への移設が完全に完了する予定。その頃には国内の総生産量は、従来の1.3倍に拡大する見込みである。

 

効率化・自動化が進んだ既存棟、多品種少量生産に対応可能な新棟

 隣接する群馬工場の既存棟と新棟だが、それぞれ特徴を持っている。

 既存棟は、主に中・大ロットのスキンケアやトイレタリー製品を生産しており、ここで扱う製品は構成資材も少なく、生産工程も比較的シンプルなため、生産ラインの自動化が進んでいるのだ。そのため既存棟では、ほぼ人の手を介することなく製品の形になっていく。

 しかし、現場の要所には… 続きを読む

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コーセーインダストリーズ株式会社について
■ 事業内容化粧品、コスメタリーの製造販売
■ 設立年月1946年3月
■ 本社所在地〒103-8251 東京都中央区日本橋3-6-2
■ 資本金7,410名(2017年3月期末 嘱託・パートを除く)
■ ホームページ

http://www.kose.co.jp

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