2014.06.21 Sat

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 イギリス・ロンドンに在住のマシューです。

 緯度の高いロンドンは5月にもなると、朝は5時半から、夜は8時半まで日差しがあります。5月の新緑は日本に勝るとも劣らず鮮やかな黄緑色ですが、春の装いで出掛けるにはまだまだ肌寒く、一日の中に四季があると称されるほどに、晴天と五月雨模様が繰り返されます。

 さて今回は、そんな春のロンドンから「今どきの買い物スタイル」をレポートします。
買い物をする際の「決済手段」にフォーカスをあててみると、ロンドンの日ごろの買い物で欠かせないものは、「デビットカード」と「コイン」です。

「デビットカード」はクレジットカードと同様、カードを利用し暗証番号を投入することで決済しますが、クレジットカードとは異なり、即時決済が原則という点が大きな特徴です。また即時決済であるため、銀行口座を持っていれば、発行に審査が必要ないケースがほとんどです。

 クレジットカードも日本同様に一般的に利用されますが、より現金に近い「デビットカード」がロンドンに住む人の日常の決済手段で、都心部のほとんどの店舗は、決済用のICカードリーダや、ハンディターミナルを用意しています。

 日本では、デビットカードに比べて、交通系の電子マネーを中心にキャッシュレスが普及しています。しかし、ロンドンの地下鉄やバスで利用可能なICカード「Oysterカード」は特に汎用性はなく、買い物には使えません。

 日本との大きな違いを感じることはあまりなく、チップの支払いも特段厳しく問われるものではありません。チップを支払額に含むか含まないかを、カード決済端末に入力可能になっています。現金で支払う場合にお釣りのコインを残していくなど、チップを払う場合もありますが、額も少なく厳格なものではありません。「買い物」というシーンではありませんが、「ドネーション(寄付)」に対してロンドンの人は比較的積極的で、募金活動、街中での音楽等のパフォーマンスへの投げ銭、美術館や博物館への寄金は多く見かけます。

 さてキャッシュレスの一方で、自動販売機や券売機、パーキングメーターなどではコインが主な支払い手段となります。またお釣りが出ないタイプの販売機、紙幣が使えない販売機が比較的多く見られるため、小額のコインが必要となる場面が多くあります。イギリスの1ポンドコインは、直径の大きさは日本の100円玉程度ですが、厚みも重さも2倍近くあり、持ち運びには嵩張るため、少々不便を感じることもあります。デザインは年によって変化があり、何枚かのデザインを組み合わせると絵が現れるコインがあるなど、コレクターにはちょっとした楽しみもあります。

 買い物をする場所についても、日本との大きな差を感じることはありませんが、特にオンライン購入では、交通機関のチケットで大きなメリットがあります。飛行機も列車も、早期購入でも当日のチケット購入でも、ネット決済を優遇し、窓口業務を減らすようにしているようです。

 実店舗は、日本に比べて夜間や日祝日の営業時間が短い一方で、イングリッシュパブ等の飲食店はかなり夜遅くまで営業しています。商店は普段と、セール時のメリハリが大きく、衣服などはクリスマス後のバーゲンでまとめて買う人が多いです。

 金融先進国、流行の発信地のイメージをよそに、ロンドンの人たちは、自分の好きなものを好きなところで、好きなように買い物を楽しんでいるようですね。

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Bizコンパス編集部 海外リポーター

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