2017.01.24 Tue

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 インド・グルガオンに在住の田味真春です。

 10月30日、ヒンドゥー教の新年の祝いである『ディワリ』という祝祭がありました。別名『光のフェスティバル』と呼ばれ、約1週間前からインド人はみんなお祭りモード。日本のクリスマスのように各家庭や商業施設ではイルミネーションの飾り付けが多くみられ、オフィスの受付前の床には『ランゴリ』と呼ばれるインド全土に昔から伝わる芸術が描かれます。ディワリ期間中はお客様や同僚とも「ハッピーディワリ」とお祝いの言葉をかけあいます。と、ここまではとても素敵な祝祭なのですが、この祝祭の祝い方に問題があるのです。その祝い方とは、子どもから大人まで更に昼夜を問わず爆竹や打ち上げ花火などをしてド派手に祝います。その量が尋常ではないのです。実際に、今年の10月30日の夜には数百万発の爆竹に火が付けられ、その影響で街がスモッグに覆われ、国内の小学校1800校が休校となる事態にまで発展しました。

 このようなこともあり、例年ディワリを機に大気汚染が急激に悪化し、青い空とは無縁の暗黒時代に突入します。日本の環境省は【人の健康の適切な保護を図るために維持されることが望ましい水準】として、1日平均値35μg/m3以下というPM2.5 の水準を設定していますが、オフィス居室内の数値はなんと250μgを超えることも珍しくありません。日本製の空気清浄機を大量投入し、何とか100前半台の数値に収まっていますが、環境省の定める水準には届いていないのが現状でPM2.5対応のマスクなしでは危険な環境です。

 大気汚染の影響で太陽の日差しが届かないことも影響しているのか、同時に気温もぐんぐん下がり、グルガオンは現在冬を迎えています。

 今回は、このような暗黒時代の冬を迎えたインドより、住宅事情についてレポートします。

 

1. 住宅の選び方(不動産、電気、水道)

 私の住むグルガオンにはいくつかの日系不動産会社が存在し、住宅選びを1から10までサポートしてくれますので、とても安心して住宅選びをすることができます。

 大半の家は家具が備え付けとなっていますので、契約後すぐに生活を開始することができますし、サービスアパートといって、週数回の掃除やベッドメイク、タオル交換を含んだ契約が一般的です。中には朝食、洗濯・アイロン付きのサービスアパートもあり、男性の単身者にとってはとても便利なサービスです。

 この他にはメイドさんを個人で雇い、これらの家事をしてもらうという選択肢もあります。サービスアパートメントではなく、メイドさんを雇うメリットとしては、柔軟性がある点です。メイドさんに日本食の作り方を伝授し、食料調達から料理までしていただくという話をよく耳にします。

 そのような中で、私は以下の2点のインフラの観点に注意をして、住宅を選びました。

【電気】グルガオンは電力供給が不安定で、とても頻繁に停電が発生しますのでジェネレーター(発電機)やインバーター(蓄電池)があることが絶対条件です。幸い、これは大半のアパート、マンションに設置されていました。また、電圧が安定しない為、日本では想像もできないようなことがたまに起こります。電気のスイッチを入れた途端に電球が爆発するのです。ドリフみたいな体験もできる刺激的な国、これがインドです。

【水道】日本では蛇口をひねれば当たり前のようにお湯が出ますが、インドでは水しか出ません。

 その為『ギザ』と呼ばれる電気給湯器で一度熱湯を沸かし、その熱湯と水との配分を調整することで、最適な水温のシャワーを浴びることができるのです。このギザも住宅選びの際には確実におさえたいポイントです。お湯を沸かすのに要する時間はギザの容積にもよりますが、最低でも10分以上はかかりますので、起きてすぐ朝シャンが出来るなんて夢のまた夢の話です。

 尚、ヤモリやアリが家に侵入してくることには目をつぶり、共存を試みましょう。不可避です。

 

2. お金まわりの注意点

 インドでのお金まわりの注意点といえばクレジットカードのスキミング被害です。

 実際に同僚もスキミング被害にあっています。このような被害を受けない為には、怪しい場所ではなるべくクレジットカードの利用は避け、現金での支払いを心がけた方が賢明です。その為にも、普段からある程度の高額紙幣である1,000ルピー札(約1,600円)と500ルピー札(約800円)を常備し、更に、オートリクシャーなどに乗車する為に10ルピー札(約16円)などの少額紙幣を常備することも大切です。

(番外編)

 11月8日の残業中にそのニュースは流れました。

 『モディ首相が高額紙幣の1,000ルピー札と500ルピー札の無効化を急きょ発表』突然すぎる発表に、すぐに信じることはできませんでしたが、翌朝から旧高額紙幣による支払いをどの店でも断られるようになり、銀行窓口及びATMも閉鎖。その時初めて、このニュースが事実であると理解しました。一夜にして、お財布の中身が紙くずになりました。これがインドです。What a country!!発表から1か月経過した現在も、両替や引き出し目的で銀行窓口やATMには長蛇の列ができ、大半のATMは紙幣不足により動作していません。私もまだ十分な現金を入手できず、とても不便な日常生活を送っています。早くこの状況が落ち着くことを祈るばかりです。

 

3. 移動手段(車、電車、タクシーどう使うか?)

 私の会社では安全管理上、平日だけでなく休日も会社雇用のドライバーが運転する車での移動がほとんどです。

 唯一、近所のモールに行く際など短距離の移動のときは徒歩ですが、インドにはほとんど信号や横断歩道がありません。逆走する車も珍しくなく、まさに無法地帯です。その為、車道を渡るのにもコツが必要です。本日はそのコツをお教えします。… 続きを読む

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