2017.02.03 Fri

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 ドイツ連邦共和国・デュッセルドルフ在住のサオリです。クリスマスマルクトが11月下旬より始まりました。寒く暗い日々が続いていますが、煌びやかなイルミネーションを見ると心が躍ります。

 今回はドイツの作法、ルール、慣習についてご案内します。

 

食事、お酒の席、乗り物利用時などのマナーや暗黙のルール

 食事の際、店員さんを呼ぶ時は人差し指を掲げます。腕をまっすぐ上に伸ばす挙手をすると、ナチス式の敬礼と間違われ、罰則の対象となります。また大きく声を上げて店員さんを呼ぶことも嫌われます。食事中にスープや麺類を音をたててすするのはNGです。お会計はレジではなく席ですることが多いです。チップは10%が相場と言われていますが、必須ではありません。本当に気持ちの良いサービスを受けた際に払うことが多いです。

 デュッセルドルフではアルトビール、隣街のケルンではケルシュという地ビールが有名ですが、醸造所を併設しているような一部のレストランでは、地ビールがわんこ蕎麦状態で出されることがあります。飲んだグラスの数は店員さんがコースターに鉛筆で線を引いて記録していきます。お代わりをやめたい時はコースターでグラスに蓋をします。

 トイレは有料の場合が多いです。相場は0.5~1ユーロです。駅やガソリンスタンドでは、同じ場所での買い物に使えるクーポン券が発行されることがあります。

 公共交通機関を利用する際、有効な切符を持つことを意識しましょう。ドイツ国内の駅には改札はありませんが、車内で検札はあります。検札時に有効な切符を持っていないと罰則の対象になります。

 マナーは日本と比べるとあまり良くないと思います。夜はビールやワインを持ち込んで飲んでいる人を見かけますし、ゴミが散乱しています。携帯電話での通話も許容されているようです。しかしベビーカーを押すお母さんや、重い荷物を持ったお年寄りが乗り降りする際、扉の周囲にいる乗客が自然に手伝うのは素敵な習慣だと思います。

 

意外な法律、罰則事項、ルールなど

 法律で一番驚いたのは労働法の違いです。原則として有給休暇(大半の企業は年間30日)は完全消化が必須、1日10時間を超える労働と祝日と日曜日の労働は禁止されています。また病気にかかった場合は「病欠」と扱われ、有給休暇を消化する必要はありません。2~3週間の長期休暇を取得する文化が根付いているので、担当者が不在で代わりの人が対応したり、対応が多少遅れたりすることにお客さま側も営業側もお互い寛容である印象を受けます。

 家での過ごし方には暗黙のルールがあります。13時~15時の間、22時以降は… 続きを読む

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Bizコンパス編集部 海外リポーター

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