2015.07.15 Wed

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 Hola!!<オラ>(こんにちは!!) スペイン、バルセロナ在住のSmithです。

 サッカーの大会である「スペイン国王杯」や「UEFAチャンピオンズリーグ」でFCバルセロナが優勝し、バルセロナの街は歓喜で溢れ返りました。気温も30度近い日々が続いており、仕事後や休日はみんなバルセロネータという近くのビーチへ向かい、ビーチでは多くの人で賑わっています。

 さて今回はそんな夏真っ盛りのバルセロナからお祭り情報について、レポートします。

 

現地のお祭り、お祝い事

 スペインは世界屈指のお祭り大国で毎月どこかの地域で必ずと言っていいほど、お祭りが開催されています。スペインは17の自治州に分かれており、州ごとに文化や言語が違います。各地のお祭りはそれぞれの州の文化を非常によく表しています。ここではスペイン三大祭と呼ばれている「バレンシアの火祭り」、「セビリアの春祭り」、「パンプローナの牛追い祭り」について紹介します。

 

バレンシアの火祭り

 バレンシアの火祭りは「サン・ホセの祝日(3月19日)」を祝うために毎年3月15日から19日まで5日間開催される、大きなファヤと呼ばれる人形を燃やすお祭りです。ファヤは街中を飾る張子人形のことで、大きさはさまざまなものがあり、大きいもので30メートルを超す高さになります。1つの地区につき、1つのファヤを創るのが一般的で、火祭りの期間は街中に600以上のファヤが設置されている光景を見ることができます。どのようなファヤを製作するか1年前から競って構想を練り、飾り付けも凝った風刺の効いたテーマが取り上げられるようになりました。ちなみに2014年には日本スペイン交流400周年記念事業の一環として、招き猫やだるまなどの伝統文化、“ドラえもん”や“となりのトトロ”など現代のキャラクターを用いたファヤが製作されました。

 このお祭りの起源について紹介します。バレンシアの火祭りは一般的に「サン・ホセの火祭り」と呼ばれています。サン・ホセとはスペイン語で聖ヨセフ、つまりイエス・キリストの父親のことを表し、職業が大工だったことから大工職人達の守護聖人として崇められています。昔からサン・ホセの日に古い材木や木屑などを集めて、大きな焚き火をする習慣が大工達の間で受け継がれていましたが、ある日 張子の人形を火の中に投げ入れたのが周囲の人々に面白がられ、それがきっかけとなり色々な人形が作られるようになりました。

 5日間は夜通しパーティーが続き、街は花火や爆竹が一日中鳴り響きます。子どもから老人まで花火や爆竹を通りに投げており、通りを歩いていると常にその音と煙に驚いてしまいます。

 お祭りのクライマックスは3月19日の夜。炎を用いた壮大なパレードが開かれ、真夜中になると1体を除いた全てのファヤが燃やされます。最優秀作品に輝いたファヤのみ、燃やされることを免れ、博物館に展示されることとなります。

 

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Bizコンパス編集部 海外リポーター

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