Bizコンパス

IT戦略を語る
2019.10.01

クラウドERPでスモールビジネスを、世界の主役に

freee株式会社 IT Produce本部 本部長 CISO兼CIO 土佐鉄平 氏

 会計を自動化する「クラウド会計ソフトfreee」で高いシェアを持つfreeeは、クラウドERPによりスモールビジネスの強化を目指す。同社のIT戦略をCISO兼CIOの土佐氏が語る。

 

クラウドを活用して、『スモールビジネスを、世界の主役に。』

―― 「スモールビジネスを、世界の主役に。」とのミッションを実現するサービスについて教えてください

 しがらみなく、大胆に、スピード感をもってアイデアを具現化できるスモールビジネスは、イノベーションの起爆剤となり、世の中を変える主役になれると考えています。そのスモールビジネスをテクノロジーとデータを使って強くすることが、我々のミッションです。

「クラウド会計ソフトfreee」は、多くの企業にご採用いただいていますが、我々は会計ソフトをつくっているつもりはありません。我々が目指しているのはバックオフィス業務をトータルサポートするクラウドERPを提供することです。従来のERPは初期投資額が大きくスモールビジネスでは導入が困難といわれていましたが、クラウドを使えばスモールビジネスでも負担なく導入できます。ERPを活用すれば、スモールビジネスはもっと強くなると考えています。

―― スモールビジネスの経営者には、クラウドに不安を感じている企業もいるのではないでしょうか

 ITにくわしくない方は、今でもローカルにデータを持つ方が安心と考えているかもしれません。しかし、ローカルにデータを持つとセキュリティ対策を自社でやらなければならず、逆にリスクが高まります。

 フィッシングサイトやマルウェアなどによるサイバー攻撃は、企業の大小を問わず日常的に行われており、特に近年は標的型攻撃が急増し、スモールビジネスにおける被害も発生しています。

 スモールビジネスの企業にとって怖いのは「踏み台」にされることです。たとえ自社に被害がなくても、公式のメールアカウントやサイトを不正利用され、取引先の企業に損害を与えてしまうリスクがあることを、経営者は真剣に考えるべきだと思います。

 セキュリティ対策の最もシンプルな答えがクラウドの活用です。最新のセキュリティ対策を実施しているクラウドを利用する方が、自社の対策より遥かに安全なことは間違いありません。

―― 御社ビジネスにおけるセキュリティ対策の重要性について教えてください

 当社サービスの根幹は、金融機関のインターネットバンキングなどから利用明細を取得して会計帳簿に自動反映するシステムにあります。もし、我々のセキュリティ対策が万全でなければ、そのコアエンジンは成り立たちません。なぜなら、金融機関とのシステム提携には、厳格なセキュリティチェックのクリアが不可欠だからです。そのような意味で、セキュリティ体制の整備は、当社ビジネスの生命線といっても過言ではありません。

―― セキュリティ対策の基本方針について、お話しできる範囲で教えてください

 入口対策としては、… 続きを読む… 続きを読む

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土佐 鉄平(とさ てっぺい)
国内大手金融機関システム会社で基幹系開発や研究開発を経験。freeeでは会計プロダクト開発を担当し「巨匠」に選出。CSIRTも兼務し金融機関連携に関係するセキュリティ整備を実施

◎情報収集方法
Twitterでセキュリティ情報をフォロー。ネット企業のセキュリティ担当者の集まりや、ベンダーのカンファレンスに参加。取引企業に話を聞きに行く
◎コミュニケーション方法
チームのメンバーとランチに行ったり、飲みに行ったりする。直のレポートラインとは週次または隔週で「1on1」の面談を実施
◎ストレス解消法
週末に子どもと遊ぶ

freee株式会社について
■ 事業内容 個人事業主の確定申告・法人の経理・給与事務・請求事務を中心に「自動化」と「バックオフィス最適化」を推進
■ 設立年月 2013年1月23日
■ 本社所在地 東京都品川区西五反田2-8-1 五反田ファーストビル 9F
■ 資本金 161億603万円(資本準備金等含む)
■ 従業員数 506名(2019年6月末時点)
■ 業種 情報通信
■ ホームページ

https://www.freee.co.jp/

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