Bizコンパス

IT戦略を語る
2019.09.24

なぜSmartHRは継続利用率99.5%もの高い支持を得られるのか

株式会社SmartHR 取締役副社長/CIO 内藤 研介 氏

 毎月1,000社以上が導入する国内シェアNo.1(※)、継続利用率99.5%を誇る労務管理クラウドサービスを提供するSmartHR。同社のマーケティング戦略をCIO 内藤氏に伺った。

※ミック経済研究所「HRTechクラウド市場の実態と展望 2018年度」

 

人事労務分野の非合理をハックする「SmartHR」

―― 「社会の非合理を、ハックする」というミッションはかっこいいですね

 このミッションには、社会における面倒なことや、実態に合っていないことをエンジニアリングで解決するという、私たちの思いが込められています。また、私たちはエンジニアリングを重要な武器のひとつとしている企業なので、エンジニアの共感を得られるよう「ハックする」という表現を、あえて使ったという面もあります。

―― 「SmartHR」サービスの特徴を教えてください

 人事労務は、書類が大量に必要な上に、年金事務所やハローワークなどに何枚も申請書を提出しなければならず、非合理が非常に多い仕事です。その非合理を解消するのが、私たちのクラウド人事労務ソフト「SmartHR」です。「SmartHR」を使えば、社会保険・雇用保険をはじめ、さまざまな労務管理手続きをペーパーレスで行うことができ、さらに電子申請に対応しているので役所へ足を運ぶ必要もなくなります。

 特徴は、従来の人事労務管理ソフトとの違いは、ブラウザベースなのでWindows、Mac、スマートフォン、タブレットなど、どんな環境でも使えることです。また、入社手続きや雇用契約などに必要な情報を従業員自身に直接入力してもらうので、管理者が紙からExcelや人事労務管理ソフトに転記する作業が不要になり、作業負荷を大幅に減らせます。本人が直接入力しますから誤記も少なく、書類の保管スペースも不要になります。

―― 従業員に入力させるには、わかりやすいUIが必要ですね

 管理者用のUIは、役所でも使われる人事労務の専門用語を使った方が良く、複数の作業を同時に進められる効率性が求められます。一方、従業員用は、なるべく専門用語を使わず、ひとつの作業を1ステップずつ進められる方が良いと思います。

―― 当初からそのような設計思想で開発されていたのですか

 当初は、スタートアップや数十名規模の企業向けに、管理者が1人で使うシステムを想定して開発しましたが、リリース後すぐに数百人、数千人規模の企業で使われるようになったので、それに合わせてサービスをアップデートしてきました。現在では、従業員数万名規模の企業にもお使いいただけるサービスに成長しています。

 

人事労務の定型業務にかかる時間を3分の1に削減

―― 導入効果やユーザーの声を教えてください

 業務時間を短縮できたという声は非常に多いですね。あるお客さまでは、定型業務にかかる時間が3分の1に減り、空いた時間に人事制度の見直しなど非定型業務を充実させ、従業員の生産性が上がったと評価いただいています。

 書類の作成は間違いさえなければ、誰が入力しても結果は同じです。結果が同じなら自動化した方が効率的です。一方、人事制度の設計など非定型業務は、各社の個性や強みが出る部分ですから、空いた時間とコストを、そこにかけるべきだと考えています。

―― ユーザーの声から生まれた機能があれば教えてください

 たくさんありますが、大きなものとしては、… 続きを読む… 続きを読む

続きを読むには会員登録が必要です

内藤 研介(ないとう けんすけ)
カリフォルニア州立大学でコンピュータサイエンスを専攻。卒業後、大手 SIer にてメッセージングミドルウェアや分散データストアの研究開発、金融機関向けシステム開発に携わる。社会保険システム連絡協議会メンバー。未来投資会議 産官協議会に参加。情報セキュリティスペシャリスト

◎情報収集方法
はてなブックマーク、Google検索、Twitter、Facebookで関係者をフォロー
◎コミュニケーション方法
社内コミュニケーションはSlackに依存しているので、絵文字を活用したり、表現を工夫して冷たい印象にならないように気をつける
◎ストレス解消法
運動(ジム)、ゲーム

株式会社SmartHRについて
■ 事業内容 SmartHR の企画・開発・運営・販売
■ 設立年月 2013年1月23日
■ 本社所在地 東京都港区六本木3-2-1住友不動産六本木グランドタワー 39F
■ 業種 情報通信
■ ホームページ

https://smarthr.jp/

閲覧ランキング

SHARE

関連記事

閲覧ランキング