Bizコンパス

IT戦略を語る
2019.08.19

資産の可視化はキャッシュレス時代のキラーアプリ

マネーツリー株式会社 最高技術責任者・共同創業者 ロス・シャロット 氏

 個人向け無料家計簿アプリ「Moneytree」と、法人向け金融系APIサービス「MT LINK」でファイナンス市場における存在感を高めるマネーツリーのCTOシャロット氏がIT戦略を語る。

 

銀行口座もカードもポイントも利用状況を一元管理

―― 創業の経緯を教えてください

 私が共同創業者のポール・チャップマンとマーク・マクダッドと出会った2009年当時は、iPhone 3G が爆発的な人気を集めていました。スマホを手にした人々は、さまざまなアプリをインストールして生活の利便性を高めていましたが、ファイナンスに関してはWebベースのオンラインバンキングはあるものの、銀行アプリは存在しませんでした。

 私たちは、日本のファイナンス環境をもっと便利にするには、いつ、どこで、何にお金を使ったのか一目でわかる資産可視化アプリが必要だと考え、2009年に開発をはじめました。こうして完成した「Moneytree」を提供するため、2012年に会社を設立しました。

―― 「Moneytree」では、どんなことができるのですか

 銀行口座やクレジットカード、電子マネー、マイル・ポイントカード、証券口座などの情報を登録すると、口座残高や利用明細、残ポイントなどの情報が自動的に更新され、収支の状況を一元管理できます。また、登録口座への給料振込みや、クレジットカードの支払い、大口の入出金、残高の低下、マイル・ポイントカードの有効期限など大事な情報を自動的に教えてくれる通知機能が備わっています。この通知機能のおかげで引き落とし残高の不足やポイントやマイルの有効期限切れといった事態を未然に防ぐことができます。

―― 個人の資産情報を扱うには、プライバシー保護やセキュリティ対策が重要ですね

 私たちは、お客さまのプライバシー保護こそ最優先事項だと考えています。近年、お客さまの情報が知らない間にマーケティングに利用されてしまうケースが増えていますが、私たちは「お客さまのデータはお客さまのもの」を基本理念として掲げ、お客さまの明確な承諾なしにデータマーケティング等の行為を一切行わないことを宣言しています。だから、私たちのアプリでは、… 続きを読む… 続きを読む

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Ross Sharrott(ロス・シャロット)

米国にてWEB・アプリ開発に携わる。訪日後、エンワールド・ジャパンを経てMoneytreeアプリの立ち上げに参画。マネーツリー最高技術責任者としてプロダクト・テクノロジーチームを統括。2018年オーストラリア市場のエグゼクティブディレクターに就任

◎情報収集方法
カンファレンスへの参加、Blog
◎コミュニケーション方法
プライバシーに踏み込みすぎない。毎週アップデートミーティングを開催
◎ストレス解消法
スポーツジム、バケーション取得

マネーツリー株式会社について
■ 事業内容 個人資産管理サービス「Moneytree」および金融インフラサービス「MT LINK」の開発・運用等
■ 設立年月 2012年4月23日
■ 本社所在地 東京都港区西麻布3-13-3 カスタリア広尾2階
■ 資本金 13.3億円(資本準備金を含む)(2018年12月末現在)
■ 従業員数 約80名
■ 業種 情報通信
■ ホームページ

https://moneytree.jp/

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