2016.06.02 Thu

店舗ビジネスを革新する宅配プラットフォーム構想

株式会社ライドオン・エクスプレス 情報システム部 エグゼクティブマネージャー 竹山 覚 氏

 宅配寿司「銀のさら」や宅配釜飯「釜寅」などデリバリー専門ブランドを展開し、業界をリードするライドオン・エクスプレス。同社のIT戦略を情報システム部の竹山覚氏が語る。

 

街の店舗にデリバリーインフラを提供する「fineDine」で新たなニーズを開拓

―― 事業の概要を教えてください

 私どもは、宅配寿司の「銀のさら」および宅配釜飯の「釜寅」というブランドをメインにデリバリービジネスを展開している会社です。最大の特徴は、ひとつの拠点でお寿司や釜飯など複数ブランドを扱う「複合化戦略」を展開していることです。具体的には、「銀のさら」をベースに構築した宅配のインフラを活用し、2004年から宅配釜飯「釜寅」を加え、2015年からは「銀のさら」よりリーズナブルな宅配寿司「すし上等!」を複合化し、事業を成長させてきました。

 さらに、デリバリービジネスの新たな業態として「fineDine」をスタートしました。これは、街のレストランさまに私どものインフラを提供し、宣伝、注文、配達に関わるインフラ部分をすべて請け負う新しいビジネス形態です。街のレストランさまは私どもに賛同していただくだけで翌日からデリバリーサービスをはじめることができ、より多くのお客さまを獲得し収益の増大が可能になります。

 

デリバリー状況をリアルタイムで見える化するシステムを構築

―― 近年、デリバリービジネスではITの重要性が増していますが、御社のIT活用法を教えてください

 私どもがデリバリービジネスをはじめた当初は、良い食材を仕入れ、それを活かした良い商品を企画し、販促に注力してその良さを伝え、お客さまに笑顔で商品を届けることが最優先で、ITはさほど重視していませんでした。しかし、ご指摘のように近年ITの重要性が高まってきたので、5年前からIT重視の戦略へシフトしています。

 5年前にパッケージソフトで構築していた基幹系システムをフルスクラッチで開発したシステムにリプレイスし、その後も受注の仕組みを変え、ECサイトを立ち上げ、インターネット経由の注文を強化してきました。現在力を入れているのはデリバリーの見える化です。

 私どものようにラストワンマイルの小規模エリアを日に何往復もするデリバリーを管理する仕組みは、今まで存在しませんでした。そのため店舗スタッフは「あのクルー(アルバイトスタッフ)が帰ってくるまで20分かな」と推測し、お客さまの注文に「今、ご注文いただくと○時頃のお届けなります」と予測で答えるしかありませんでした。

 この状況を改善するため、IoTを使って「どの注文をどのクルーが持って出たのか」、「今どこにいるのか」を地図上でリアルタイムに表示し、「調理工程がどこまで進んでいるのか」と合わせて見える化する仕組みを構築しています。この仕組みが完成すれば、受注から調理、配達という一連の流れを自動化することができます。

―― 具体的にどの工程をどう自動化するのですか… 続きを読む

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竹山 覚(たけやま さとる)
1972年、東京出身。1997年に包装機械メーカー入社、レンタカー会社、外資系生命保険会社を経て、2002年にライドオン・エクスプレス入社、2005年より現職
情報収集方法
日経情報ストラテジー、日経ビッグデータを定期購読
コミュニケーション方法
自分から声をかけて話しやすい環境をつくる
ストレス解消法
ストレスとは不安やわからないことから生じるので、ストレスになる前に聞きに行って解消する

株式会社ライドオン・エクスプレスについて
■ 事業内容フードデリバリー事業の運営及びフランチャイズチェーン店の加盟募集・指導業務など
■ 設立年月2001年7月
■ 本社所在地東京都港区三田3-5-27
■ 資本金9億5,043万円(2016年3月31日 現在)
■ 従業員数2,123名/うち正社員311名(2016年3月31日 現在)
■ 業種サービス業
■ ホームページ

http://www.rideonexpress.co.jp/

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