Bizコンパス

IT戦略を語る
2016.05.19

独り勝ちを続けるABCマートのオムニチャネル戦略

株式会社エービーシー・マート 取締役 経営企画室長兼システムEC部長 小島 穣 氏

 国内の靴・履物市場でトップを独走する株式会社エービーシー・マート。データを活かした売り場づくり、独自のオムニチャネル化など、同社のIT戦略を取締役の小島穣氏が語る。

 

カテゴリを絞り込み顧客満足度を高めるビジネスモデル

―― 事業の概要を教えてください

 エービーシー・マート(以下、ABCマート)は、国内に約850店舗、韓国と台湾に約200店舗、米国に製造拠点1社を展開する靴の製造卸ならびに販売を行う会社です。製造まで手掛ける商品も一部ありますが、売上の約4割は我々が企画開発してアジアもしくはヨーロッパの工場に生産を委託するOEM商品、残りはナショナルブランドの販売が占めています。

―― その事業を支える上で、どのようにITを活用していますか

 1994年にオフコンを導入し、輸入卸および小売りのシステムを開発しました。その後、ハードウェアの変更やクラウドへの移行を行いましたが、基本的なコンセプトは当時から変わっていません。

―― 靴はデザイン、サイズや色など細かく分かれているので在庫が膨大になり、売れ残らないよう管理するのが難しいのではないですか

 上履きから下駄、サンダル、紳士靴、婦人靴まですべてを扱う従来型の靴屋さんは、本当にたくさんの在庫を抱えていたので、大変だと思います。これに対し、我々はファッション系やビジネス系など特定カテゴリに絞った品揃えをしているので、同じ広さの店舗でも品揃えを充実させることができます。また、商品が効率よく回転しているので、ABCマートにはいつも流行の商品が揃っているという印象を与えることができ、それがお客さまの支持につながっていると思います。

 

販売スタッフにもデータを公開し、売り場づくりに活用

―― 売り場づくりにデータを活かしているそうですね… 続きを読む… 続きを読む

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小島 穣(こじま じょう)
1967年、千葉県出身。1990年、日本相互証券入社。1996年、インターナショナル・トレーディング・コーポレーション(現エービーシー・マート)入社、2007年に取締役経営企画室長就任。2014年に取締役経営企画室長システムEC部長就任、以降現職
◎情報収集方法
紙媒体、Web、SNSなど
◎コミュニケーション方法
Face to Face のコミュニケーション
◎ストレス解消法
マラソン、料理

株式会社エービーシー・マートについて
■ 事業内容 靴・衣料・雑貨などの小売、靴の商品企画、製造及び販売
■ 設立年月 1985年6月6日
■ 本社所在地 東京都渋谷区道玄坂一丁目12番1号 渋谷マークシティ ウェスト19階
■ 資本金 43億1,046万円(2015年3月31日現在)
■ 従業員数 7,724名(うちアルバイト4,939名)
■ 業種 小売業
■ ホームページ

http://www.abc-mart.co.jp/

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