2016.04.28 Thu

熟練者の勘コツ経験を標準化するためIT投資を強化

丸全昭和運輸株式会社 常務取締役 中村 匡宏 氏

 業界に先駆けて3PLの導入や、物流情報のリアルタイム可視化を実現するMLPシステムを構築してきた丸全昭和運輸株式会社。同社のIT戦略を常務取締役の中村匡宏氏が語る。

 

物流情報をリアルタイムで可視化するMLPシステムを構築

―― 事業の概要を教えてください

 私ども丸全昭和運輸は、1931年に横浜の地で創業しました。京浜工業地帯の鉄鋼、化学メーカーの工場資材、原料、製品の荷造り、運搬にはじまり物流へ事業を拡大、現在では総合物流企業として海・陸・空の複合一貫輸送に取り組んでいます。また、1985年の北京事務所開設を皮切りに海外へ進出、中国、米国、東南アジアを中心にお客さまのグローバルな物流を支援しています。

―― 業界における御社の強みは何ですか

 創業者の中村全宏は、物を運ぶだけとか、保管するだけに留まらず、常にお客さまのニーズを感じ取り、新たな事業に取り込む経営感覚の鋭い人物でした。今もそのDNAは受け継がれており、業界に先駆けて3PL(3rd Party Logistics)を手掛けるなど、固定概念にとらわれず積極的なチャレンジをしていることが、弊社の強みです。

 また、お客さまの製造現場、物流現場を知っているスタッフを企画担当として配置し、その専門性と物流知識を活かし、データに基づきお客さまの物流システムを改革、物流現場レベルでの改善提案などを行える現場力も弊社の強みといえます。

―― 事業運営においてITをどのように活用していますか

 私どもは、1970年にホストコンピューターを導入し、トラックの輸送管理や在庫管理、経理処理などに活用してきました。その延長線上でWeb化の流れに沿って開発したのがMLP(Maruzen Logistics Partner)システムです。

 MLPシステムは、基幹システムとして、3PL・海・陸・空の機能を有しており、かつ、ロジスティクスプロセスを一元管理して、在庫情報、輸配送情報、KPI(評価指標)情報等お客さまのロジスティクス戦略をサポートするうえで欠かせない情報をWebで提供するシステムです。このシステムを活用することで、弊社のお客さまやパートナーさまはシステム投資を最小限に抑えながら、リアルタイムの貨物情報を容易に入手することができます。

 

省力化、効率化のためにIT投資を強化

―― IT活用の課題は何ですか

 弊社に限らず物流業界全体が人材不足という課題を抱えています。… 続きを読む

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中村 匡宏(なかむら まさひろ)
1960年、横浜出身。1987年、丸全昭和運輸株式会社入社、経営企画、海運などの業務に携わり、2001年より現職
◎情報収集方法
インターネットや本での情報収集。同業および同業以外の方と情報交換
◎コミュニケーション方法
なるべく怒らないようにするが、何か問題に気付いた時には怒るのではなく叱る
◎ストレス解消法
ゴルフ

丸全昭和運輸株式会社について
■ 事業内容物流事業、構内作業および機械荷役事業、その他事業
■ 設立年月1931年(昭和6年)8月17日
■ 本社所在地神奈川県横浜市中区南仲通2-15
■ 資本金91億1,726万1,194円(2015年3月末現在)
■ 従業員数3,504名(2015年3月末現在)
■ 業種物流
■ ホームページ

http://www.maruzenshowa.co.jp/

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