2016.04.21 Thu

フリーアドレスは仕組みだけ導入しても成功しない

株式会社オプトホールディング 取締役COO 石橋 宜忠 氏

 ネット広告代理店として国内をリードし、新たに事業創造プラットフォームを展開することで日本社会への貢献を目指すオプトホールディングCOO石橋宜忠氏が、IT戦略を語る。

 

時価総額の総計100兆円、雇用100万人を創出する事業創造に挑む

―― 事業の概要を教えてください

 我々のミッションは「成長に挑戦する企業と人を応援し、次代を切り拓くイノベーションを生み出し、未来の世界への繁栄エンジンとなる」です。これを実現する具体的なビジョンとして、オプトホールディンググループ発(出資・出身)企業の時価総額総計が100兆円、雇用者数100万人を超える社会貢献を巻き起こすことを掲げています。十数年前まで社員数十名だった会社が掲げる目標としては、大き過ぎると思われるかもしれませんが、GoogleやAppleも創業後10年、20年で何十兆円の企業に成長したのですから、決して夢物語でないと思っています。

―― そのビジョンを実現するために、ITをどのように活用していますか

 弊社におけるIT活用には2つの側面があります。ひとつは、デジタルマーケティングを支援する弊社本業の領域です。もうひとつは、社内向けITの領域です。

 これまでテレビや雑誌広告の世界には、実際の視聴率や広告閲覧数を正確に測定する方法がありませんでした。これに対し、ネット広告はクリック数やページ閲覧時間、成約数などを裏側で計測し、投資対効果を可視化できます。我々はこのネット広告の効果を測定するサービス「ADPLAN」を開発し業界で高い評価を得てきました。

 ここ数年はTVを見ながらスマホを見る、あるいはスマホを見ながら来店するなど、複雑化するユーザー行動にも対応するため、広告主の持つ顧客IDやメディアの持つユーザーIDなど、さまざまな企業を横断したマーケティングシステムの開発も行っています。また、アドテクノロジーがめまぐるしく進化し、ユーザー行動に合わせたパーソナライズド広告や、デイトレーダーのように広告枠を一瞬で買い付けるプログラマティックバイイングといわれる手法が急速に普及しています。こうしたデジタルマーケティング分野において、我々は顧客と消費者双方のニーズを満たすサービスを提供するべく、テクノロジーをフルに活用しなくてはならないと考えています。

 もうひとつの側面である社内ITには、大きく2つの課題があります。ひとつは基幹システムの強化です。アドテクノロジーの進化に伴い、従来型の紙ベースで売り上げを計上・登録するやり方から、広告が自動出稿されるタイミングでデータを取り込みダイレクトに売り上げを計上する仕組みなど、APIエコノミーの発達に伴いさまざまな形式に変わってきています。これに伴い、社内業務の入口と顧客向けサービスのシステムとのシームレスな接続が求められていますが、この部分はJ-SOXや内部統制に関わる要件なので、その境目をどう見極めるべきかなど課題が残っています。

 もうひとつの課題は… 続きを読む

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石橋 宜忠(いしばし よしただ)
1967年、静岡県出身。デロイト トーマツ コンサルティング株式会社に10年間在籍。IT・業務改革・組織改革等のコンサルティング業務に従事し、コンサルタントとして経営者や社員と一体となった改革を推進。2003年に南カリフォルニア大学でMBAを取得。ベンチャー企業にて、2年間に亘り、経営企画・工場長・営業等あらゆる業務に従事。2008年4月に株式会社オプト 執行役員CFOに就任。2013年4月より現職。
◎情報収集方法
Web、雑誌、新聞などを海外媒体も含め全般的にチェック
◎コミュニケーション方法
自然体でいること。相手の立場を考慮すること
◎ストレス解消法
あまりストレスが溜まらない

株式会社オプトホールディングについて
■ 事業内容事業創造プラットフォーム、マーケティング事業、投資育成事業、海外事業
■ 設立年月1994年3月4日(創業1993年)
■ 本社所在地東京都千代田区四番町6 東急番町ビル
■ 資本金76億45百万円(2015年12月末現在)
■ 従業員数1,381名(2015年12月末現在)※連結
■ 業種サービス業
■ ホームページ

http://www.opt.ne.jp/holding/

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