世界180ヵ国で事業を展開しモバイルネットワークの発展を支えるエリクソン。エリクソン アジア太平洋地域IT部門責任者のジェイ・ジェイ・チン氏がモバイルの未来を語る。

 

先進技術で世界のデータ・トラフィックの約40%を生み出す

―― グローバルおよび日本法人の事業概要を教えてください

 エリクソンは180ヵ国で事業を展開し、11万6,000人以上の従業員が働くグローバルなICT企業です。我々の技術は、世界1,000以上のネットワークで利用され、モバイルトラフィックの40%以上を生み出し、10億人以上の加入者に利用されています。

 日本では1985年に駐在員事務所が設置、1992年に日本法人のエリクソン・ジャパンが設立されました。昨年でエリクソン・ジャパンは創業30周年を迎えており、創業以来グローバルで培った実績とノウハウを元に高品質で高性能な製品やソリューションを日本市場に提供しています。

―― モバイル通信分野は、急速に拡大し変化を続けていますが、近年のトレンドを教えてください

 我々の試算によれば、2015年の第3四半期は前年同時期と比べて世界のデータ・トラフィック量が65%増大しています。その変化の原動力となったのは、スマートデバイスの増大です。スマートデバイスが増えるほど、ユーザーはより良いユーザーエクスペリエンスを求めるようになり、通信事業者はニーズに応えるべく4GやLTEのカバレッジおよびキャパシティ増強に投資し通信品質を向上させます。これが昨今のモバイル通信分野の大きなトレンドとなっています。

―― エリクソンの強みを教えてください

 創業者のLars Magnus Ericssonが1876年に設立した当時は電話の修理をする会社でした。その後、固定電話や交換機を開発するようになり、移動体通信にもいち早く参入、1Gから4Gまでをカバーし、現在は5Gに向けた研究開発を進めています。このように140年間、通信分野の技術開発をリードしてきたことが、我々の強みです。

 近年ではネットワークの運用を支援するOSS(Operation Support Systems)分野、事業者の顧客管理において課金・請求などのビジネスを支援するBSS(Business Support Systems)分野、そしてマルチスクリーン・テレビ・サービスを通じて通信事業者とコンテンツ・オーナーに映像コンテンツの収益化手段を提供する映像&メディアの分野においてもリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。さらには輸送やヘルスケアなどの社会産業ビジネス(Industry & Society)分野、IoTをはじめとするソフトウェアおよびサービス関連事業へ事業を拡大しています。ソフトウェアとサービスによる収益は、16年前まで事業全体の27%に過ぎなかったのですが、現在では66%を占めるまでに成長しました。そういう意味で、エリクソンはネットワークのハードウェアベンダーからICT企業へとポジションを変えつつあるといっていいでしょう。

 

仕事のやり方を変革するAYOD、BYOD、CYOD

―― IT部門の役割を教えてください… 続きを読む

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Jay Jay Chin(ジェイ・ジェイ・チン)
1975年、マレーシア出身。1999年エリクソン入社。エリクソン・マレーシアで複数のIT関連の役職を経験後、2004年北京に赴任。その後、北東アジア地域のIT部門責任者など複数の役職を歴任。2012~2015年にかけて中国および北東アジア地域の大型M&Aを先導。2015年より現職
◎情報収集方法
マッキンゼー発行のビジネステクノロジに関するニュースレター。エンガジェットなどのWebサイト、最新のプレイステーション
◎コミュニケーション方法
定期的に話し合いを持つ。相手が抱えている課題をしっかり聞く
◎ストレス解消法
水泳

エリクソンについて
■ 事業内容電気通信機器および周辺機器の研究開発/各種の標準化活動ならびに移動通信向けのアプリケーションおよびソリューションの開発等
■ ホームページ

http://www.ericsson.com/

 

エリクソン・ジャパン株式会社について

■設立年月
 1992年9月

■本社所在地
 東京都港区東新橋 2-3-17 MOMENTO SHIODOME

■資本金
 3億2,000万円

■業種
 情報通信業

■ホームページ
 http://www.ericsson.com/jp/

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