サプリメントから化粧品分野へと事業を拡大する株式会社ハーバー研究所のIT戦略を、「ツイッター部長」として本を執筆した経験を持つ代表取締役社長の末広栄二氏が語る。

 

スクワラン美容と無添加主義にこだわり続けて32年

―― 事業の概要と業界における強みを教えてください

 我々の事業は、HABAという社名にすべて表れています。HABAの由来は“Health Aid Beauty Aid”で、これは「美と健康をサポートする」という意味です。創業当初はサプリメントの扱いがメインでしたが、これでは「美」が足らないということで化粧品分野へ事業を拡大しました。その化粧品事業を展開する際に目を付けたのがスクワランです。

 スクワランはサメの肝油から採れる成分で昔から「やけどに効く」とか「お肌のトラブルに良い」と言われていましたが、なぜ良いのか解明されていませんでした。そこで我々が美容理論を体系化して基礎化粧品をつくりはじめました。これが今も弊社の代名詞的商品である美容オイル、高品位「スクワラン」です。この独自のスクワラン美容に加え、もうひとつの特徴が無添加主義です。創業以来32年間、人体への刺激となる添加物や防腐剤パラベンなどを一切使用せず、メイク品では安全性の高い色素であるミネラルカラー(無機顔料)のみを使用してきたことは、我々の強みと言えます。

―― ITの発展がビジネスに与えた影響として、何が挙げられますか

 我々は通信販売を行っているので、ビッグデータを活用しやすい事業環境にあるといえます。しかし、ほとんどの業務をアナログで行っているため、データ活用に関して世間より遅れているかもしれません。しかし、私はそれが悪いとは思いません。他社がどんどんIT化を進める一方で、アナログを鍛えてきたおかげで、今ではアナログとデジタルがバランスよく融合しており、他と一線を画す良いポジションに立てていると思っています。

 社内でも特にアナログ度が高い業務がお客さまセンターです。オペレーターを派遣やアウトソースに頼る企業さんも多いようですが、うちはほとんど社員で対応しており、仕事の進め方もアナログです。

 

アナログにこだわり、一周遅れて先頭を走る

―― アナログとは、お客さまの声を手入力で管理するという意味ですか

 基本的に手入力で管理しています。しかし、それだけではなくお客さまからいただいたアンケート等に経営陣がすべて目を通すといった部分も、相当アナログですね。お客さまの中には、… 続きを読む

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末広 栄二(すえひろ えいじ)
1961年生まれ、栃木県出身。1999年レインズインターナショナル入社、シャトレーゼ、テーブルマーク(旧加ト吉)、トリドール、シュゼットを経て2014年にハーバー研究所入社、2015年6月より現職
◎情報収集方法
フェイスブック、ヨドバシカメラの全フロアを歩く
◎コミュニケーション方法
顔を見て直接話しをする
◎ストレス解消法
町歩き

株式会社ハーバー研究所について
■ 事業内容自然化粧品・医薬部外品・栄養補助食品の開発、製造、販売
■ 設立年月1983年5月
■ 本社所在地東京都千代田区神田須田町1-24-11
■ 資本金6億9,645万円
■ 従業員数584名(2015年3月期連結)
■ 業種化学
■ ホームページ

http://www.haba.co.jp/

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