経営コンサルタントの船井幸雄氏から「世界でもっとも入りたい5つの会社」のひとつに選ばれた株式会社シモジマ。同社のIT戦略を情報システム室 室長の田中雄一氏が語る。

 

オムニチャネルの活用で新たなビジネスチャンスを生み出したい

―― 事業の概要を紹介してください

 弊社は、紙製品などの包装資材や店舗用品を中心に扱う包装総合企業です。総合という冠が付くのは、オリジナル商品を開発・販売するメーカーであり、卸売販売を手掛ける問屋であり、一般消費者に販売する小売業でもあるからです。業界における弊社の強みは、グループ内で製造から小売までのSCMを確立していることです。

―― 御社におけるIT活用について教えてください

 弊社は、業界に先駆けて1968年にコンピュータシステムを導入しました。当時は自社でコンピュータを導入している企業は少なく、多額のコストが必要でしたが、これを機に商品管理業務や受発注業務の合理化が進み事業を成長させることができました。ITを積極的に導入する一方、従来からのアナログ業務も残し、双方を組み合わせて事業を展開してきたことが特徴です。

―― 現在、注力しているIT分野は何ですか

 オムニチャネルです。これまでは卸とリアル店舗、ネット販売、通販というマルチチャネルでビジネスを展開してきましたが、今後はリアル店舗とネットを連携させてシナジーを出せるようオムニチャネル化を推進していきます。

―― オムニチャネルの効果として、何を期待しますか

 弊社が扱う商材には、かさばるものや重いものが多く、店舗からの持ち帰りに苦労されるお客さまがいらっしゃるので、ネットを組み合わせてその負荷を軽減したいと考えています。

 

ECとFCの店舗を連動させてシモジマ流O2Oを目指す

―― オムニチャネル化はスマホやタブレットのユーザーを取り込むことが重要になりますね

 昨今、ECサイトもパソコンからスマホやタブレットへの移行が進んでいますので、その領域の対策は重視しています。スマホやタブレットの場合、お客さまが求める商品をいかに早く探せるかが重要なので、カテゴリの分け方などを工夫しています。

 たとえば「商い支援」というECサイトでは、商品別だけではなくアパレル、通販ショップ、免税店向けなどの業種でも分類し、その中でさらに「包む」「売る」といった目的別で細分化するなどの工夫をしています。

―― 「商い支援」とはB to B向けのECサイトですか

 「商い支援」は、フランチャイズ(FC)の店舗を代理店に物販を行うサイトですので、B to B to Cという位置づけになります。つまり、消費者がECサイトで購入した商品の売上が… 続きを読む

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田中 雄一(たなか ゆういち)
1973年、岡山県出身。1996年、シモジマ入社。卸の営業を経て3年目にFC向けのPOS導入プロジェクトに参画、以降情報システムの仕事に従事。2014年から現職
◎情報収集方法
Webメディア、日経コンピュータ、スマートニュース、異業種交流会
◎コミュニケーション方法
サッカー部でいろいろな世代と交流。プロジェクト終了時の慰労会で話を聞く
◎ストレス解消法
サッカーの練習、カラオケ

株式会社シモジマについて
■ 事業内容紙製品事業、化成品・包装資材事業、店舗用品事業
■ 設立年月1962年4月26日
■ 本社所在地東京都台東区浅草橋五丁目29番8号
■ 資本金14億500万円
■ 従業員数1,227名(連結/内正社員843名、平成27年3月31日現在)
■ 業種卸売業
■ ホームページ

http://www.shimojima.co.jp/

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