2015.10.29 Thu

人材ビジネスに革新を起こすEverestプロジェクトとは

アデコ株式会社 Global Information Management BP Japan & Asia IM Japan Site Representative 田中 リチャード 氏

 世界60の国と地域で人材ビジネスを展開するアデコグループ。同グループでGlobal Information Management部門の日本・アジア地域を統括する田中リチャード氏がIT戦略を語る。

 

世界最大の人材サービス企業が描くIT戦略

―― 御社の事業概要を教えてください

 アデコは、世界最大の人材サービス企業です。世界60の国と地域でサービスを展開し、社員は3万2,000名以上、拠点は5,000カ所以上展開し、70万名以上の登録就業者が働いています。事業は、人材派遣、紹介予定派遣、人材紹介、アウトソーシング、人事支援サービスの5つのサービスラインで展開しています。

―― 業界ナンバーワンである御社の強みは何ですか

 第1の強みは、お客さまとの「親密な関係」を築くためキャリアプランナー(派遣スタッフ担当)と営業担当者(顧客企業担当)がそれぞれの立場から手厚いサポートを行っていること。第2は、独自のキャリアマネジメントツールである「キャリアマップ」を活用し、Adeccoコリーグ(アデコにおける独自の派遣スタッフの呼称)の個性を伸ばすとともに、キャリア開発をバックアップする体制が整っていること。第3はデジタル化を推進していること。現在、我々はアデコ3.0 (通称「Everest」)と呼ぶプロジェクトを推進し、デジタル時代に適した新しい人材サービスの開発・提供を行っています。

―― Everestプロジェクトの狙いを教えてください

 Everestの狙いは、最新のITシステムを導入して、高いセキュリティを保持しながら、お客さまのニーズとAdeccoコリーグのスキルや希望を迅速かつ合理的にマッチングさせることにあります。

―― その狙いを実現するためのキーテクノロジーは何ですか

 考えられるテクノロジーはすべて使っています。このプロジェクトは日本だけではなく、ヨーロッパとアメリカなどの上位6カ国すべてで展開するグローバルなプロジェクトです。国境を越えて高品質なサービスを提供するには、モバイルやクラウドをはじめとする先進的なテクノロジーを最大限に活用する必要があるからです。なお、このプロジェクトは6カ国に先行して日本でパイロット版が稼働しています。

―― なぜ日本が最初の導入国に選ばれたのですか

 日本のシステムは、導入後10年以上が経過しており、アップグレードまたはリフレッシュの時期にきていました。既存システムをアップグレードする選択肢もありましたが、非常にコストがかかるのでプロジェクトとして承認が難しい状況でした。ちょうど、そのタイミングでEverestのプロジェクトが開始し、日本がパイオニアになることが決まったというわけです。品質に厳しい日本での導入が成功すれば、他国の導入もうまくいくだろうと考えています。

 

先進的なアルゴリズムにより、企業が求める人材をリアルタイムでマッチング

―― Everestがビジネスにもたらすベネフィットを教えてください

 一番大きいのは、… 続きを読む

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田中 リチャード(たなか りちゃーど)
1970年、米国ロサンゼルス出身。20世紀フォックス社、ワーナー・ブラザース社での勤務を経て、2014年より現職。
◎情報収集方法
情報収集の入口はインターネット。よく読む媒体は『エコノミスト』と『TED Talks』というビデオ
◎コミュニケーション方法
Eメール、モバイル、チャット、インスタントメッセージ、IPを使ったビデオ会議などを活用
◎ストレス解消法
妻と2人の子どもと公園へ行くこと

アデコ株式会社について
■ 事業内容人材派遣、紹介予定派遣、人材紹介、アウトソーシング、人事支援サービス
■ 設立年月1985年7月29日
■ 本社所在地東京都港区南青山1-15-9 第45興和ビル
■ 資本金55億6,000円
■ 従業員数2,700名(2015年3月末現在)
■ 業種サービス業
■ ホームページ

http://www.adecco.co.jp/

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