2015.09.03 Thu

自作ツールで急場を凌いできた基幹システムが限界に

日本文化厚生農業協同組合連合会 管理部 システム開発課 課長 岡田 哲也 氏

 全国の厚生連病院や農協などが利用する販売管理等のシステムの開発・運用を担当する日本文化厚生農業協同組合連合会のIT戦略を、システム開発課課長の岡田哲也氏が語る。

 

原型が見えなくなるほどカスタマイズされた基幹システム

―― 御会の事業概要についてご紹介をお願いします

 日本文化厚生農業協同組合連合会(以下、文化連)という名前が示すように我々は農協系の組織です。文化連の会員は、日赤、済生会とならび公的病院と呼ばれる厚生連病院を経営する各県の厚生農業協同組合連合会と単位農協(単協)の直接加入(出資)によって構成されています。事業内容としては、厚生連病院に対しては医薬品や医療資材、医療機器、単協に対しては食品や保健福祉資材などの斡旋・供給を農協法に基づく共同購入方式により行うことです。

―― 競合する会社はないのですか

 基本的にはありません。民間の病院さんやグループが集まって医療材料の共同購入を行うケースはあるようですが、我々とは歴史、性格、規模が異なります。

―― IT部門の役割を教えてください

 事業に伴う供給管理に必要な内部システムの開発、構築、保守、運用することが第一の役割です。また、情報セキュリティに関する対策・対応やインシデント発生時の対応も重要な役割です。その他、内部で利用するIT機器の選定・調達、ユーザーサポート等も行っていますし、取引先とのシステム的な連携においても窓口になる場合があります。

―― 販売管理にはどのようなシステムを使っているのですか

 パッケージシステムを導入しています。我々の事業では、取引先の細かい要望に合わせることが多いので、当然カスタマイズしなければなりません。加えて、パッケージソフトで不足する機能は内製しています。これによって、システム全体に占める内製ツールの割合が非常に大きくなり、パッケージソフトは原型が埋もれて見えなくなってしまいました。

―― 合わせる相手は会内部門ですか、それとも会員組織ですか

 双方です。たとえば、請求書のフォーマットひとつとっても、取引先ごとに表示内容、表示方法、レイアウトのリクエストが発生します。すべての要望に応えているわけではありませんが、ひとつの取引先でも医薬品部門・医療材料部門・医療器械部門で異なるフォーマットが存在する場合があります。ざっくりとみても、請求書だけで60種類前後はあると思います。

 

自作ツールで急場を凌ぎ続けて早や10年

―― ユーザーの要求に合わせてカスタマイズを重ねていくと、何か手を入れたときの影響範囲が広くて検証に苦労するという話を聞きますが、やはりそのような状態が起きていますか

 おっしゃる通りの状態になっています。… 続きを読む

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岡田 哲也(おかだ てつや)
1966年、大阪府出身。1989年、ソフトウェア会社に入社。1996年に日本文化厚生農業協同組合連合会に入会、2013年以降現職
◎情報収集方法
ネット、ベンダーとの情報交換
◎コミュニケーション方法
電話やグループウェアで済まさず足を運んで話をする
◎ストレス解消法
スポーツジム、マラソン

日本文化厚生農業協同組合連合会について
■ 事業内容厚生連病院に対して医薬品、医療資材、医療機器を斡旋・供給する事業、単位農協に対して食品、保健福祉資材を斡旋・供給する事業
■ 設立年月1948年9月
■ 本社所在地東京都渋谷区代々木2-5-5
■ 資本金322,185,000円
■ 従業員数111名
■ 業種卸売業(農協連合会)
■ ホームページ

http://www.bunkaren.or.jp/

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