Bizコンパス

IT戦略を語る
2015.03.05

ガラパゴスを生き抜いた開発力と適応力

株式会社エムティーアイ 上席執行役員 コーポレート・サポート本部 経営企画室 室長 小島 勝見 氏

 「music.jp」や「ルナルナ」などのモバイルコンテンツを提供する株式会社エムティーアイの上席執行役員 経営企画室長である小島勝見氏がIT戦略を語る。

 

ガラパゴスから進化を遂げたモバイルコンテンツプロバイダーの雄

―― 本日は、上席執行役員コーポレート・サポート本部 経営企画室室長の小島勝見さまと、コーポレート・サポート本部ICT室 情報システム部部長代行の杉本晶さまの両名にお話を伺います。まず、御社の事業概要や戦略について、小島さまのお話を伺います

小島:弊社は、ガラケー全盛期から現在のスマートフォンに至るまで「音楽」「ヘルスケア」「電子書籍」「生活情報」「エンターテインメント」など、毎日の暮らしを楽しく便利にする多彩なサービスをモバイルサイトやアプリを通じて提供してきた会社です。

 昨今、スマートフォンの普及に伴ってFree-to-Play型のゲームコンテンツが増える中、月額課金型のビジネスモデルをメインに事業展開していることが他社と異なる特徴だと思っております。

―― さまざまなコンテンツを提供していますが、もっとも注力しているのはどの分野ですか

小島:特定分野に特化したサービス展開はしておりません。ただし、「ルナルナシリーズ」は利用者700万人を抱える“女性のカラダとココロの健康情報サービス”ですので、同分野は重要な位置を占めるコンテンツといえます。

 また、昨今の健康ブームを受けヘルスケア分野は注目されておりますので、私どもとしても力を入れていきたいと考えております。

―― モバイル市場は、iPhone登場以降一気にスマホ化が進みました。その流れの中、月額コンテンツ型ビジネスを展開していた多くのコンテンツプロバイダーは、変化への対応が遅れたと認識していますが、御社ではどうでしたか

小島:ビジネスモデルの転換が遅れたのは、スマホ化の初期段階でキャリアさんがコンテンツ料の課金プラットフォームを提供しなかったことが原因だと思われます。そのため多くの企業は、ビジネスモデルの転換が遅れました。では、なぜ私どもは対応できたのかといえば、それはキャリアさんに頼らず自前で課金プラットフォームを開発し、月額利用のお客さまを守ってきたからだと考えております。

 もう1つ、スマートフォンのお客さまを獲得する以外の販路を確立していたことも、変化への対応力につながったのではないかと考えております。

―― もう1つの販路とは、リアルアフィリエイトですね

小島:そうです。携帯ショップに来店したお客さまに対してコンテンツの販売促進を行っていただき、ご契約いただけた場合、報酬をお支払いするビジネスモデルです。リアルアフィリエイトを展開しているのは、弊社だけではございませんが、国内最大規模の店舗ネットワークを有していることが強みになっています。

 

モバイルコンテンツを活かすためにハードウェア分野へ進出

―― 御社はモバイルコンテンツと連携するハードウェアも提供していますね。その1つである屋内測位システム「SONICNAUT(ソニックノート)」について教えてください

小島:階層のある建物内で、その人が何階のどこにいるのかを正確に計測したいというのが開発の原点でした。当初はセンサーを使って気圧を測る方法も検討しましたが、なかなか精度が上がらず、最終的に辿り着いたのが… 続きを読む… 続きを読む

続きを読むには会員登録が必要です

小島 勝見(こじま かつみ)
1968年、埼玉県出身。2008年、株式会社エムティーアイ入社。2010年、上席執行役員就任。2013年、Infrastructure and Information Center長を経て経営企画室室長に就任。
◎情報収集方法
ネットでの情報収集が主体。時間のある限り展示会やセミナーに参加
◎コミュニケーション方法
部下には、相談しやすい、話しかけやすい空気をつくり、積極的に話しかける。上司には、ずうずうしく何でも言う
◎ストレス解消法
サッカー観戦

株式会社エムティーアイについて
■ 事業内容 コンテンツ配信事業
■ 設立年月 1996年8月12日
■ 本社所在地 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー35F
■ 資本金 2,596百万円(2014年12月31日現在)
■ 従業員数 769名(連結・2014年12月31日現在)
■ 業種 情報通信業
■ ホームページ

http://www.mti.co.jp/

閲覧ランキング

金融をサービスとして再発明するゲームチェンジャー

1

金融をサービスとして再発明するゲームチェンジャー

株式会社Finatextホールディングス

グローバルと日本の美をハイブリッドに融合

2

グローバルと日本の美をハイブリッドに融合

日本ロレアル株式会社

グループ初のCIOがサンデンのデジタル化を加速する

3

グループ初のCIOがサンデンのデジタル化を加速する

サンデンホールディングス株式会社

SHARE

あなたへのおすすめ

IoTで熱中症防止!JALの実証実験に挑んだ現場の声

2015.12.11

いよいよ本格化!IoTはビジネスをどう変えるのか第9回

IoTで熱中症防止!JALの実証実験に挑んだ現場の声

閲覧ランキング

金融をサービスとして再発明するゲームチェンジャー

1

金融をサービスとして再発明するゲームチェンジャー

株式会社Finatextホールディングス

グローバルと日本の美をハイブリッドに融合

2

グローバルと日本の美をハイブリッドに融合

日本ロレアル株式会社

グループ初のCIOがサンデンのデジタル化を加速する

3

グループ初のCIOがサンデンのデジタル化を加速する

サンデンホールディングス株式会社