FAX受注業務や勤怠給与業務などを請け負うBPOサービスを展開し、成長を続ける株式会社不二家システムセンター。同社のIT戦略についてシステム管理部長の斎藤雅英氏に伺った。

 

レガシーシステムを廃し、グループの基盤をERPへ移行

―― 御社の事業概要について教えてください

 当社は、1973年に不二家の情報システム部門が分社化して設立された会社です。当初は不二家グループが運用するシステムの企画、開発、保守業務や人事管理、経理、売掛金管理など事務周りの業務受託をメインにしていましたが、15年ほど前からグループ外のお客さまに対するBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスへ事業を拡張しました。現在では、外部へのBPOサービスの割合が全業務の約7割以上を占めるまでに拡大しています。

―― 社内ITに関する特徴的な利用法があれば教えてください

 現在、不二家グループでは、長年運用してきた基幹システムの会計部分を、ERPパッケージに置き換えるテストを行っています。また、会計以外のシステムは、各業務システムと内外業務環境の現状分析を行っており、業務体系に最適化されたシステムを検討していく予定です。たとえば、独自仕様で開発された洋菓子部門のシステムは、現行のままでも社内業務を問題なく遂行できますが、今後、外販業務を行っていくにあたり、急遽、お客さまのシステムと連携を行える仕組みが必要になりました。

 お客さまごとにインターフェースを構築していたのでは時間とコストがかかってしまいますし、機能面にも不十分な箇所があり、現行では対応が困難だったため、外販業務だけ外出しにする体系に改めることになりました。今後も外販は増えていくので、システム対応の遅れが業務に悪影響を与えないよう、業務の変化に沿ってシステムの最適化を図っていきたいと考えています。

―― ERP導入の決め手は何ですか

 不二家グループと資本関係を持つ山崎製パングループの基幹システムと連携することが大きな目的です。我々は、親会社の方針を踏まえ、目指すべきゴールに向け、正しいステップを踏んでERPを導入し、これを適切にサポートする役割を担っています。

―― ERP導入にあたり苦労した点を教えてください

 実は、不二家本体がERP導入に着手したのは、今回が初めてではありません。過去に何度もトライしたものの、うまくいかなかったという経緯があります。昔からERP導入の際には「買ってきたズボンに合わせて体形を変えろ」みたいなことが言われましたが、その理屈は現場には通用しないんですね。やむなく現場に合わせてカスタマイズするのですが、逆に使いにくくなってしまい、結局載せきれなくなるという事態を繰り返していました。その反省もあり、今回は… 続きを読む

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斎藤 雅英(さいとう まさひで)
1963年、千葉県出身。1987年、不二家システムセンターに入社し会計システムの開発プロジェクトに従事。1993年から外販向けシステム開発を担当、1998年Y2K対応を経て、2009年から現職。
◎情報収集方法
ネットでの情報収集が中心。ベンダーとの情報交換、セミナーへの参加など
◎コミュニケーション方法
臆せず話しかける。メールだけで済ませずあえて、言葉を使って話す。
ミーティングなどで、気が付いた事、疑問に思った事はその場で伝え、一方的な話にならないように、メンバーと対話する事を心がけている。
◎ストレス解消法
子どもと遊ぶこと、ゴルフ、週末のジョギング

株式会社不二家システムセンターについて
■ 事業内容BPOサービス(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業
・FAX受注業務
・コールセンター業務
・勤怠給与業務
・売掛金業務
・データ入力サービス
・印刷発送業務
■ 設立年月1973年12月(昭和48年12月)
■ 本社所在地東京都江戸川区西葛西3-8-18 西葛西三丁目ビル3階
■ 資本金4,000万円
■ 従業員数441名(2015年1月16日現在 パートアルバイト含む)
■ 業種情報通信業
■ ホームページ

http://www.fujiya-sc.co.jp

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