建築・土木分野における鉄鋼製品を中心とする建材総合メーカーの日鐵住金建材株式会社。同社のIT戦略について情報システムグループの関正人氏に伺った。

 

30年以上前に開発されたメインフレームがブラックボックス化

―― 御社の事業概要について教えてください

 私どもは、新日鐵住金のグループ子会社で建材製品を扱っている会社です。建築分野では、ビルの支柱となる角型鋼管、土木分野では、ガードレールやフェンス、それからなだれや落石等を防ぐ防止柵、樹木伐採や法切を行わず斜面防災を実現するノンフレーム工法、その他分野ではユニットバスなどに使われるラミネート鋼板や製鋼助材などさまざまな商品を扱っています。

―― 御社のビジネスでは、どのようにITを活用していますか

 昭和58年に開発したシステムが、今もベースとして稼働しています。そのベースの上に、時代に沿った技術を取り入れながらシステムを進化させてきました。

―― メインフレームを稼働している企業の多くが、追加開発によるシステム肥大化を課題として挙げていますが、御社ではいかがですか

 今のところ肥大化はあまり感じていません。当社は、商社さまや特約店さま、土木事務所さま、官公庁さまが主な取引先ということもあり、最先端技術を取り込み革新的な機能を作りこんでいくより、多少枯れてはいますが安定した技術を活かし、信頼性の高いシステムを継続的に運用できることが求められていると思います。

 ただ、最近は業務効率化の観点で、一部業務機能を切り出してシステム化するケースが見られ、何でもシステムで効率化する思考に多少懸念している部分があります。

―― 今後も、メインフレームを使い続ける方針ですか

 現在、メインフレーム廃止の方向でオープン化を進めているところです。刷新が必要となった最大の要因はコストですね。技術的な制約というより、そのときどきでコストパフォーマンスに優れた技術や装置を取り込むことができないために、コスト上昇を招いている部分があるので、そこは改善すべきだと考えています。

――レガシーな仕組みを、新しい技術基盤へ移す作業は大変そうですね

 よくレガシーという言葉が使われますが、レガシーな技術をオープンに置き換えること自体は大した問題だと思っていません。むしろ大変なのは、… 続きを読む

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関 正人(せき まさと)
1956年香川県出身。1975年、日鐵建材へ入社。経理課機械計算係を経て1980年より情報システム部へ。2006年、事業統合により社名変更、2011年より現職。
◎情報収集方法
キーマンズネット、日経コンピュータ等。ベンダーとの情報交換
◎コミュニケーション方法
飲みに行って本音でコミュニケーション
◎ストレス解消法
週末を自然に囲まれて過ごす

日鐵住金建材株式会社について
■ 事業内容建築・土木分野における鉄鋼製品を中心とした建材総合メーカー
■ 設立年月昭和48年4月20日
■ 本社所在地東京都江東区木場2-17-12
■ 資本金59億1,250万円
■ 従業員数1,220名(連結 平成26年3月31日現在)
■ 業種鉄鋼建材事業
■ ホームページ

https://www.ns-kenzai.co.jp/

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