Bizコンパス

IT戦略を語る
2014.10.23

Solutioneeringで次なる100年を拓く

ヤンマー株式会社 執行役員 経営企画ユニット ビジネスシステム部長 矢島 孝應 氏

 2012年3月に創業100周年を迎え、次なる100年に向けて変革を進めるヤンマー株式会社。同社のIT戦略についてビジネスシステム部長の矢島孝應氏に伺った。

 

創業200年に向けたブランドステートメント「Solutioneering Together」

―― 御社の事業概要を教えてください

 ヤン坊マー坊のイメージが強いので農業機械の会社と思われることも多いのですが、弊社のコアビジネスはディーゼルエンジン事業です。そもそも創業者の山岡孫吉氏はルドルフ・ディーゼル博士が発明したディーゼルエンジンの小型実用化に世界で初めて成功しました。「人々のために役立ちたい」というディーゼル博士の信念を受け継いで、農業機械や建設機械など多くの用途を切り拓き、日本ばかりか世界中にディーゼルエンジンを普及させました。

―― 近年は、多角的な事業を推進されているようですね

 SolutionとEngineeringを融合した「Solutioneering Together」というブランドステートメントを打ち出し、いろいろな分野に事業を拡大しています。特に農業のソリューション全般と、食の文化を重視しています。最近では青空市場を開催し「食」をテーマとする番組を制作しています。生産者と消費者をより深くより直接的につながることを目指しています。

 

一次産業の未来を変える「スマートアシスト」

――経営を支えるITについて教えてください

 私が担当するビジネスシステム部は、情報システムとエンジニアリングシステム、ICT推進という3つを併せた部門です。情報システムは、いわゆるCRMとかSCMとか基幹情報システムの世界、エンジニアリングシステムは、部品表の管理とかCADがメインです。 ICT推進はマシン情報です。製品に搭載された遠隔情報端末による通信で、制御をつかさどるコンピュータが記憶しているさまざまな情報を把握でき、一台ごと異なる製品の使用状況やコンディションを定期的に診断。数値に基づいた無駄のないメンテナンスでマシンダウンの回避は言うまでもなく、「製品のロングライフ化」と「ライフサイクルコストの低減」の両立を目指します。

―― 「スマートアシスト」というサービスシステムですね

 はい、そうです。ITに関して、我々がまだ十分に取り組めていないのがB to Cの世界、顧客との接点です。「スマートアシスト」は、… 続きを読む… 続きを読む

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矢島 孝應(やじま たかお)
1957年、大阪府出身。1979年松下電器(現パナソニック)入社。2010年三洋電機、執行役員・ITシステム本部長を経て、2013年ヤンマー入社、現職に就く。
◎情報収集方法
雑誌やWeb中心。芸能関係で働く娘のTwitter。
◎コミュニケーション方法
飲みニケーションが大事。
◎ストレス解消法
ゴルフ。おいしい酒と料理。ワイン好きだが最近日本酒に目覚めた。

ヤンマー株式会社について
■ 事業内容 産業用ディーゼルエンジン、農業機械、建設機械、エネルギーシステムなどの生産・販売
■ 設立年月 1936年1月28日
■ 本社所在地 大阪府大阪市北区鶴野町 1-9 梅田ゲートタワー
■ 資本金 63億円
■ 従業員数 3,313人 (連結:16,678人) 注:2014年7月現在
■ ホームページ

http://www.yanmar.co.jp/

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