2014.09.25 Thu

ITイノベーションでファッション界を変える

株式会社ユナイテッドアローズ 事業支援本部 本部長 兼 情報システム部 部長 高田 賢二 氏

 18ストアブランド232の店舗を全国に展開する(株)ユナイテッドアローズ。IT活用によりファッション業界の変革を目指す同社のIT戦略を情報システム部部長の高田氏に伺った。

 

ITを活用して3つの領域でイノベーションを起こす

―― 御社の事業概要を教えてください

 弊社は、国内外から調達した仕入れブランドとオリジナル企画の紳士服・婦人服および雑貨等の商品をミックスして販売するセレクトショップを展開しています。ファッションに敏感なお客さま層をメインターゲットにコンセプトが異なる全18ストアブランド232店舗を全国に展開しています。

―― 経営におけるIT戦略はどのように設定していますか

 弊社では毎年、単年度のIT計画を策定しており、その投資策定要領を作成しています。投資策定要領をつくる際は、来期の経営戦略に従い、どれだけの投資枠があるのか、戦略的に重点投資する案件は何かを決め、その上で、さまざまな部門からの来期の投資要望を受け付けます。その内容を基に、情報システム部門が1次審査と評価を行います。案件の概算見積もりを取得し、それに対する定量効果、定性効果、導入した場合としなかった場合の業務リスク等を勘案して評価。そこで評価したものを取締役および事業本部長にプレゼンし、それを受けて来期採用する案件、計画外の案件、調査継続が必要な案件、残念ながら見送りの案件に分類します。そうしたプロセスを経て採用された案件を、来期の経営戦略と合致させてIT投資を行うことが、弊社の経営におけるIT戦略です。

―― ITの活用領域には、バックエンド側の業務効率化と、顧客にリーチするフロント側の両面があると思いますが、御社ではどこに注力していますか

 今、2つのIT活用領域を挙げていただきましたが、我々はITを活用して3つのイノベーションを起こすことを目指しています。1つ目は、お客さま満足につながるイノベーション。2つ目は、現場の業務改善、業務改革につながるイノベーション。3つ目は、新しいテクノロジーを活用したイノベーション。この3つの視点でIT戦略を考え、投資を行い、日々の業務にあたっています。

―― 1つ目の顧客満足につながるイノベーションの具体例を教えてください

 弊社では、店舗で、お客さまから在庫の問い合わせなどをいただいたとき、iPhoneを使ってその場で自店および他店の在庫を確認できる仕組みを展開しています。

 以前は、在庫を尋ねられると店舗スタッフが確認のためにバックルームに入り、お客さまにお待ちいただいても、結局在庫がないというケースがありました。その課題を解消するためにiPhoneから在庫管理へアクセスできる仕組みを構築しました。今は、自店だけではなく他店舗の在庫もすぐ調べられますし、その場でお客さまにさまざまな商品をご提案できるようになり、お客さまとのコミュニケーション活性化にも効果を発揮しています。

 さらに、店舗ではiPadを活用した商品カタログも展開しています。これまでは、紙ベースのカタログをお客さまにご覧いただいておりましたが今は、お客さまにiPad で画像をお見せしながら自由に商品をご覧いただけます。

 

先進技術をいち早く取り込み、業務改善を推進

―― 2つ目の現場改善に関するイノベーションの具体例を教えてください… 続きを読む

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高田 賢二(たかた けんじ)
1968年富山県生まれ。航空系IT企業に入社、映画CM制作会社、外資系レコード会社、コンサルティング企業を経て、1997年にユナイテッドアローズ入社、現職に就く。
◎情報収集方法
メインはスマートフォンでの情報収集。Yahoo!ニュース他
◎コミュニケーション方法
スピード重視。ツールを使っても口頭でも、早く正確に伝えることが大切。
◎ストレス解消法
ストレスはたまらないので解消法はない。

株式会社ユナイテッドアローズについて
■ 事業内容紳士服・婦人服および雑貨等の企画・販売
■ 設立年月1989年10月2日
■ 本社所在地東京都渋谷区神宮前2-31-12
■ 資本金30億30百万円
■ 従業員数3,391名 (2014年3月31日現在)
■ 業種小売業
■ ホームページ

http://www.united-arrows.co.jp/

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