2014.09.04 Thu

ブランド力を高め競争優位を築く東急ホテルズ

株式会社東急ホテルズ 運営部 課長(情報システム開発担当) 安住 修 氏

 ザ・キャピトルホテル東急をはじめ5つのブランドカテゴリーを展開する国内有数のホテルチェーン東急ホテルズ。同社のIT戦略を情報システム開発担当の安住修氏に伺った。

 

国内有数のホテルチェーンが指向するIT戦略とは

―― 御社の事業概要を教えてください

 東急ホテルズは、東急電鉄を母体として戦後日本のホテル産業を牽引してきた国内有数のブランドです。現在、全国37の直営ホテルと9のフランチャイズホテルを展開しており、ザ・キャピトルホテル東急をはじめとするラグジュアリー系ホテルブランド、宮古島東急リゾートなどのリゾートブランド、デラックス系ホテルのエクセルブランド、ビジネスホテル系の東急イン、宿泊特化型のビズフォートという5つのブランドを擁しております。

―― 近年、外資系のブランドホテルがこぞって都内に進出し、競争が激化していますが、市場における御社の競争優位性を教えていただけますか

 私ども東急ホテルズが持つ強みは、エージェントセールスならびに法人セールスにございます。私どもは、以前からこの分野に注力しており、国内宿泊に関しては、外資系ホテル様とも十分戦える力があると思っております。また、鉄道会社を母体にさまざまな事業を展開しているため、グループ内に豊富な資源や機能を持っていること、また、それらを活用して効率的に運営する力を持っていることも、私どもの強みと考えております。

 一方で、B to Cと申しますか、個人のお客さまへのセールスについては、若干開発が足りておりません。特に、海外のお客さまに向けたウェブのプロモーションや、グローバルな予約システムについては、今後注力すべき領域と考えております。

―― 御社の事業を支えるIT戦略について教えてください

 ホテル業界のITには、二つの潮流があると考えております。一つは自社で開発から保守運用まで行う流れ、もう一つはシステムベンダーが提供するアプリケーションを活用し保守管理まで委託する流れです。日本で老舗といわれるホテル様の多くは前者でしたが、私どもでは早くから後者の方式を採用してまいりました。その結果、機能的かつ先進のシステムをセキュアに安定運用することができたと思っております。

 ご質問のIT戦略については、今まさに全社のシステムをリプレイスするタイミングでございまして、今回のプロジェクトでは、従前のオンプレミス型システムをSaaSあるいはPaaSのクラウド基盤に置き換えることを目指しております。SaaS、PaaS型への移行により、セキュリティや保守の効率を大幅に改善するとともに、機能追加やバージョンアップを全店舗一括で処理できる環境を目指しております。

 

基幹システムのクラウド化を推進

―― オンプレミスからクラウドへ移行する際、既存システムをそのまま載せ替えるのですか、それとも新たにシステムを構築するのですか… 続きを読む

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安住 修(あずみ おさむ)
1976年東京出身。1999年東急電鉄入社、2008年東急ホテルズに事業戦略を担うマネージャーとして出向、2012年4月より現職。
◎情報収集方法
同業のIT関係者が集まる定例会や、ベンダーのユーザー会で情報交換。Bizコンパス・Engadgetを購読。
◎コミュニケーション方法
情報は現場にあるという意識を持って、本部がサポート役に徹して情報の見える化を促進する。週1回のミーティングは決して欠かさない。
◎ストレス解消法
会社の仲間と駅伝・マラソン大会に出場。山歩き・スキー。神輿・太鼓。家族の笑顔。

株式会社東急ホテルズについて
■ 事業内容ホテルの経営および運営受託
■ 設立年月2001年1月9日
■ 本社所在地東京都渋谷区道玄坂1-21-2 新南平台東急ビル7階
■ 資本金75億円
■ 業種サービス業
■ ホームページ

http://www.tokyuhotels.co.jp

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