木村 紀義(きむら のりよし)
1969年横浜出身。1992年電通国際サービス入社、1998年Eトレード証券(現SBI証券)に転職、2006年住信SBIネット銀行立ち上げと同時に移籍、現在に至る。
◎情報収集方法
Webサイトの記事や専門誌およびベンダーからの情報収集
◎コミュニケーション方法
システム部門では、毎日朝会と夕会を開催しているので、その中でみんなの顔色を見ながらコミュニケーションしている。悪いことほど早く報告してもらうことが肝要。
◎ストレス解消法
お酒。
証券会社と連携したハイブリッド預金など斬新なサービスで口座数を増やしている住信SBIネット銀行。同社のIT戦略について執行役員CTOの木村紀義氏に話を伺った。
オープン系の軽いシステムで今までにない金融サービスを提供
―― 御社の事業概要と市場における強みを教えてください
当社は、2007年9月24日にSBIグループと住友信託銀行(現三井住友信託銀行)の合弁で開業したインターネット専業銀行です。開業当初からグループ会社のSBI証券と連携した金融サービスを提供しており、その施策として開発したのが「ハイブリッド預金」です。ハイブリッド預金を開設いただいたお客さまはSBI 証券での現物取引の買付代金や信用取引における必要保証金・現引可能額に充当することができます。我々は、この預金に競争力のある金利を設定するなどの施策により、証券投資等の待機資金をお持ちのお客さまの口座利用を促進してきました。
その一方、一般のお客さまにも業務を拡大するために、セブン銀行ATMの手数料無料など、他行より安価な手数料体系でサービスを提供し、口座数を増やしてきました。貸出については、住宅ローンや無担保型カードローンなどの商品を増やしながら業務を拡大しています。
我々はインターネット専業で店舗がなく、システムも“軽い”ので、既存の銀行よりオペレーションやシステムコストを抑えることができます。また、証券・信託のお客さまと密な関係を築くなどグループ全体でシナジーを発揮できることも、我々の強みといえます。
―― “システムが軽い”というお話がありましたが、それはメインフレームなどのレガシーシステムと比較して、運用に手間がかからず、変更や追加をすばやくできるという意味でしょうか
そうです。その特徴を生かして開発したのが、先ほどご紹介したハイブリッド預金です。通常の銀行では、普通預金口座を1つしかつくれませんが、当行は普通預金以外にハイブリッド預金をつくることができ、それとは別に目的別口座を1人最大5口座持つことができます。目的別口座とは、老後用、旅行用、教育資金用など預金を分けて管理できる口座です。
さらに、その口座の中に定期預金や外貨預金をつくることもでき、1人のお客さまが複数の口座を持つことができます。このような仕組みを実現できるのは、当行のシステムの特徴といえます。特に、ハイブリッド預金は、証券会社側にデータを持たせて同期を取りながら運用するのですが、ここはまさにオープン系の軽いシステムだからこそできる仕組みです。
―― 軽さとシステム連携の両立というのは、アプリケーションを部品化して組み合わせて開発要素を極力減らし、迅速かつ柔軟にシステムを構築する「SOA」のようなテクノロジーを採用しているのでしょうか。… 続きを読む
木村 紀義(きむら のりよし)
1969年横浜出身。1992年電通国際サービス入社、1998年Eトレード証券(現SBI証券)に転職、2006年住信SBIネット銀行立ち上げと同時に移籍、現在に至る。
◎情報収集方法
Webサイトの記事や専門誌およびベンダーからの情報収集
◎コミュニケーション方法
システム部門では、毎日朝会と夕会を開催しているので、その中でみんなの顔色を見ながらコミュニケーションしている。悪いことほど早く報告してもらうことが肝要。
◎ストレス解消法
お酒。
住信SBIネット銀行株式会社について | |
■ 事業内容 | インターネット専業銀行 |
■ 設立年月 | 2007年9月 |
■ 本社所在地 | 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー18階 |
■ 資本金 | 310億円 |
■ 従業員数 | 247名(2014年3月31日現在) |
■ 業種 | 銀行業 |
■ ホームページ |
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