エキナカで自販機ビジネスを展開するJR東日本ウォータービジネスは、自販機でPOSデータを収集し商品開発やマーケティングに活かしている。同社の祖山智幸に話を聞いた。

 

自販機を起点にしたビッグデータの活用

――自販機からのデータ収集という画期的なビジネスモデルが注目を集めています。

 弊社は、2006年8月に設立されたJR東日本の100%子会社です。もともとJR東日本グループでは各社がエキナカの自販機ビジネスを展開していたのですが、これを統一して製造から販売、いわば川上から川下まで一貫して事業を行うために設立された会社です。これまでの自販機は飲料メーカー様が自社製品の販路として設置するのが一般的でしたが、私どもにはエキナカという独特の売り場があるので、そこを活かして自社製品やナショナルブランドなど複数の飲料を組み合わせ、自販機を小売りの売り場にするというのがビジネススキームです。

 自社商品で構成されるためメーカー様の自販機と違い、弊社の自販機は、さまざまな商品をラインナップできる小売りの棚ですから、ここに販売時点情報を組み合わせれば売り場づくりに活かせると考え、システム化に取り組みました。

株式会社JR東日本ウォータービジネス,取締役業務本部長 兼 経営計画室長,祖山智幸

 自販機を売り場化するにあたり、コンビニのように何時何分に何本売れたのかというPOSデータを取れる仕組みが必要になりました。その実現に、重要な役割を果たしたのがSuicaです。自販機をSuica対応させるには通信機能を搭載する必要があるので、これを応用すればPOSデータを収集できると考えたのです。自販機用のSuica対応リーダーライターは、JR東日本の他のグループ会社と弊社がエキナカ用に共同開発したもので、このSuicaリーダーライターにいわばレジ機能を持たせることでPOSデータの収集が可能になったのです。

――どのようなデータを収集されているのですか。… 続きを読む

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祖山 智幸(そやま ともゆき)
1970年、東京都出身。1994年にJR東日本入社、駅員業務を経てルミネへ出向し、営業、販促、業務管理を担当。その後、本社でSuica電子マネーの立ち上げ、導入プロジェクトを担当し、2009年からJR東日本ウォータービジネス。
◎情報収集方法
Web系情報記事を中心に情報収集。最先端の基礎技術よりユーザーに展開できる実用レベルの動向を中心にチェック。
◎コミュニケーション方法
とにかく専門用語を使わないこと。相手の身近な言葉に置き換えて、本質が伝わるようにすることを心がけている。
◎ストレス解消法
趣味の音楽鑑賞と自転車。休日にクロスバイクで20キロほど走ると頭をからっぽに出来る。

株式会社JR東日本ウォータービジネスについて
■ 事業内容(1) JR東日本グループ向け清涼飲料の卸 (2) エキナカを中心とする自動販売機事業 (3) 谷川連峰の湧水を活用したオリジナル商品開発
■ 設立年月2006年8月1日
■ 本社所在地東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル9階
■ 資本金490百万円(東日本旅客鉄道株式会社100%出資)
■ 従業員数62名(2013年5月)
■ 業種サービス業
■ ホームページ

http://www.jre-water.co.jp/

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