GMOクリック証券は、2013年上半期のFX取引高で世界第一位を達成。手数料業界最安値を武器に成長を続ける同社マーケティング室の岡田修一に話を聞いた。

 

すべてのシステムを自社開発できる強み

――御社の事業概要と強みを教えていただけますか。

 我々は、投資家のお客さまに証券やFX(外国為替証拠金取引)などの投資商品をインターネットで提供するネット証券会社です。当社の強みは、すべてのシステムを自社で開発していることです。企画・開発から運用・保守まで自社で行っているので、外部委託している競合他社と比べてシステムにかかる費用を大幅に抑制できます。これにより生まれたコストをお客さまに還元し、株式であれば取引手数料、FXであればスプレッドを業界最安値で提供しています。

――御社のIT戦略を教えていただけますか。

 我々はいわゆるネット証券ですので、経営とITは切っても切れない関係にあります。ただし、これは同業のオンライン証券も同様です。では、同業他社との違いはどこかというと、先ほども申しましたがシステムを自前でつくっていること。そこがコストにも、スピードにもつながるわけです。一般的な企業では、企画が立ち上がった段階でRFPを書き、ベンダーさんを募るなど案件着手までに時間を要しますが、我々の場合、企画が持ち上がり「いざやろう」と決まれば、その段階からシステム部門が絡むので相当スピード感は早いと思います。

――自前で開発している同業他社はないのですか。

 関連会社をお持ちの企業はあるかもしれませんが、自社内に開発部門をフルセットで構えているのは当社くらいではないでしょうか。

――運用は社内でやるけど開発部門はないという会社が多いですよね。

 我々は、そこは切っても切れない関係だと思っています。現在、社内のシステム部門は、システム開発部、システム運用部、システム管理部の3部構成になっており、日々上がってくる運用観点の課題を、すぐシステム開発部とシェアして改善に取り組むサイクルが確立されています。また、トラブルが発生しなくても、部門間で定期的なミーティングを開催し、迅速に問題へ対処ができる体制が整っています。

――システム管理部門はどのような役割を果たしているのですか。

 情報統制の観点でセキュリティに関する管理などを行っています。また、開発と運用というスタンスの異なる部門が並立しているため、両者の主張が対立する可能性があるので、そのような事態が起きないよう開発部と運用部がけん制し合う形を取り、システム管理部が全体の統制をとっています。

――サービスとしてお客さまに提供するシステムと、社内システムという両面があると思いますが、部門内で切り分けしているのですか。… 続きを読む

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岡田 修一(おかだ しゅういち)
1979年10月生まれ。2009年にクリック証券株式会社(当時)入社、システム部門を経て2011年9月よりマーケティング部門。
◎情報収集方法
TopPointでビジネス書をたくさん読んだ気持ちになる。技術情報は主に通勤中のiPhoneから。ニュースアグリゲーターでザッピングしつつ、興味を持った媒体はFlipboardで購読。
◎コミュニケーション方法
社内をちょこまか動き回って各部門とコミュニケーションを取る。
◎ストレス解消法
帰宅して、我が子を抱っこするといやなことを忘れられる。

GMOクリック証券株式会社について
■ 事業内容金融商品取引法に基づく金融商品取引業
■ 設立年月平成17年10月28日
■ 本社所在地東京都渋谷区桜丘町20-1 渋谷インフォスタワー
■ 資本金43億4,666万3,925円
■ 従業員数140人
■ 業種金融業
■ ホームページ

https://www.click-sec.com/

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