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2019.03.14

『未来経済都市 沖縄』

出版社:日本経済新聞出版社、発行:2018/11、定価:1,600円(税別)

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著者:安里 昌利
沖縄銀行相談役。1948年、沖縄県生まれ。73年、琉球大学法文学部経済学科を卒業し、沖縄銀行に入行する。学生時代は1年間かけてロシア、欧州、中近東、インドなどを回り、見聞を広める。審査第一部長、取締役本店営業部長などを経て、2002年に代表取締役頭取に就任する。11年に代表取締役会長となり、沖縄県経営者協会会長を兼任。沖縄の国際物流拠点化を目指し、15年には多数の海外バイヤーが集う「沖縄大交易会」の開催を実現させた。

目次

    1.日本人の9割が知らない「沖縄の秘密」
    2.沖縄を中心に「世界地図」が変わる
    3.世界にインパクトを与える「沖縄ビッグバン」
    4.なぜ日本の大企業は「沖縄進出」したいのか?
    5.ハワイを超える観光客が押し寄せる「沖縄」の魅力
    6.どんどん健康になる、沖縄の「100歳到達力」

ダイジェスト

経済発展の千載一遇のチャンスが到来

 沖縄の経済に対してどのような印象をお持ちだろうか。全国平均と比べて低い県民所得や高い失業率、といったネガティブな印象を持つ向きも多いかもしれない。だが、沖縄県統計課が発表した直近の統計では県民所得が3年連続アップし、過去最高額に達しているという。現在、沖縄の経済に大きな動きがあるようだ。

 本書では、そんな沖縄経済の動向を解き明かし、沖縄が有するポテンシャルが花開く近未来を展望。そして、まさに今、沖縄経済が大きく経済発展できる千載一遇のチャンスが到来しているのだと説く。

 その起点になったのが全日本空輸の「国際物流ハブ事業」(通称ANAハブ)だ。深夜の那覇空港を利用して、国内主要空港とアジア中核都市の空港を結び、日本からアジアへ貨物を運ぶ国際物流拠点である。施設内に税関検査エリアを設け、短時間で通関手続きや検疫が終わる。ANAハブが2009年にスタートして以来、那覇空港の国際貨物取扱量はなんと180倍に増えたそうだ。

 

アジア有数の国際都市になる根拠

 沖縄が近い将来、香港やシンガポールのようなアジア有数の国際都市になる可能性が高いと著者はいう。理由の1つは、… 続きを読む… 続きを読む

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