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出版社:東洋経済新報社、発行:2018/09、定価:1,800円(税別)

著者:清水 勝彦
慶應義塾大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授。1986年東京大学法学部卒業、86~96年株式会社コーポレイトディレクション(CDI)にて戦略コンサルタント。同社プリンシパルを経て、研究者に転身。94年ダートマス大学エイモス・タックスクール経営学修士(MBA)、2000年テキサス大学A&M大学経営学博士(Ph.D.)。テキサス大学サンアントニオ校准教授を経て、2010年より現職。専門は、組織変革、戦略実行、M&A。

目次

    1.意思決定にかかわる機会損失
    2.意思決定プロセスにかかわる機会損失
    3.後悔と機会損失
    4.機会損失を最小化するために

ダイジェスト

利益や成果の「機会損失」を防ぐ戦略策定をアドバイス

 経営戦略は、往々にして失敗する。それも、綿密な情報収集と精緻なデータ分析のもと周到に練られた「中長期計画」ほど、実は「機会損失」のリスクをはらむ。では、どうすれば機会損失をなくす、あるいは最小限にする戦略策定ができるのだろうか。

 本書では、目先の利益の追求、無意味な慣習、心理的バイアスなどから無駄な時間やコストを費やし、得られる可能性のあった成果や利益を逃してしまう「機会損失」をさまざまなケースにおいて分析。環境変化に対応し着実に「実行」できる戦略策定、意思決定の方法について、多数の理論や事例をもとにアドバイスしている。

 「機会損失」の典型的な例として、本書では「MBAを取得するために会社を辞めたビジネスパーソン」を挙げている。もしMBA取得によって得られた収入アップや成長が、会社を辞めなかった場合のそれらよりも小さければ、機会損失といえる。つまり、予測や判断の誤りにより損をするのが機会損失だ。

 

不確定要素の多いビジネス環境で「周到な計画」は役立たない

 では冒頭で触れた「周到な中長期計画」はなぜ、機会損失となりがちなのだろう。… 続きを読む

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